桜を見逃しても福島ならまだ間に合う!メジャーから穴場のお花見スポット紹介
三春からもほど近い穴場スポット「こまち桜回廊」
【4月中旬~下旬/小野町・こまち桜回廊】
いままではかなりメジャーで、他でも沢山紹介されているスポットをご紹介しました。が、次のコレは知っている方も少ないかもしれません。なので、今回はココを重点的に教えちゃいます♪
場所は三春町と同じ田村郡の小野町になります。郡山といわき市の丁度真ん中に位置していて、三春からも高速道路で1区間の距離です。滝桜を楽しんだ後にも寄り道しやすい場所なのです。小野町といえばどちらかと言えば有名なのは「夏井の千本桜」ではありますが、そことは別の、もう一つの桜の名所があるのです。
それが「こまち桜回廊」。千本桜と同じ夏井川沿いではあるのですが、それよりも少しだけ上流の、小野町の昔からの中心地にあります。JR磐越東線「小野新町(おのにいまち)駅」の駅前から堤防沿いに続く桜並木です。駅前近くでは、商店街の提灯などが下げられています。こういう昔風の風情が楽しめるのも、ちょっといいですよね。
木々の樹齢は、およそ50年くらい?でしょうか。古木ならではの少し濃い目の色合いの染井吉野桜が、川沿いの堤防に延々とならんでいます。人々の昔からの生活圏に根ざして溶け込んだ桜並木なので観光地っぽさは少ないのですが、そのぶん、桜との距離がかなり近い。太く立派な木が多いにも関わらず、木の背丈は高すぎないので間近で視界いっぱいの桜を楽しむことが出来るのです!
地元の人達が昔から楽しんでいる穴場なので人混みも少なく、ゆったりとした時間の中で贅沢なピクニック気分を満喫できます。「お花見はしたいけれど、人混みは苦手。沢山の桜を、もっとのんびりと楽しみたいな」なんて方にはピッタリです。4月中旬~下旬が見頃なので、今シーズン忙しくてうっかり桜を見逃しちゃった!!なんて人にもぜひ。
もうひとつのお楽しみ「リカちゃんキャッスル」
また、もうひとつのお楽しみとしては、この堤防をのんびりと歩いて行った先にはなんと、城があるのです!この小さな山あいの町にも、立派な城が。しかも城主は女性の方です。
女城主として名高い方は、さきの大河ドラマに出ていた井伊直虎氏が有名ですが、他にも千葉にあるのに東京を名乗るディ○ニーランドに「シンデレラ城」を持つシンデレラ氏、そしてこの小野町には「リカちゃん」氏が君臨する「リカちゃんキャッスル」があるのです。山あいの町にありながらも、山城ではなく平城。西洋風の外観です。お堀はないですが、駐車場があります。(すいません、悪ノリしすぎました)
リカちゃんキャッスルというのは、玩具メーカータカラトミーさんの、日本国内としては唯一のリカちゃん人形製造工場です。数あるリカちゃん人形の中での高級ラインの商品は、実はこの小野町のリカちゃんキャッスル内で製造しているのですね。
お城の外観の中は、ちょっとしたテーマパークになっていて、歴代のリカちゃんや製造過程を見ることが出来たり、ここでしか買えないオリジナル商品の販売なんかもされています。たとえば、ここでしか買えないお人形さんを実際に見ていただくと、こーんな感じです!
この圧倒的なクオリティ感。髪や肌のツヤ感、キメ細やかさ。写真では伝わりきらないほどの質感で、大きなお友達であるワタクシもちょっと思わずトキめいてしまいました。ちなみにこのお人形で、5,000円くらい。Made in Fukushima、日本唯一のリカちゃん工場がある小野町でつくられた商品です。
ちなみに私事ながら、東京に暮らす友人夫妻に女の子が生まれたときには福島ならではのプレゼントとして、このリカちゃんキャッスルを訪れて「オリジナル・オーダーメイドのリカちゃん人形」をプレゼントしてみたのです。海外では子供が生まれたときのお祝いにテディベアをプレゼントするようなこともあるようですので、それを日本ならでは、福島ならではとしてのアレンジです。おかげさまで、かなり喜んで貰えました♪(*´艸`*)
お祝い品に迷ったときは、こんな意外な「福島名物」のプレゼントはいかがですか?(全て手作りのために出来上がりまでの時間は一ヶ月以上かかる場合もありますので、もしやってみたーい!という方がいらっしゃったら、納期にご注意くださいね。)
関連:リカちゃんキャッスルは大人も夢中になれる女の子のテーマパーク
桜並木はリカちゃんキャッスルから先も続いています。せっかくなのでちゃんと先の方の桜まで見ながらぐるーりと奥まで歩いたら、もういちど駅の方まで戻ってみましょう。ここまで来たからには、電車で一駅だけ、いわき側へと。お車でもすぐに移動できます。磐越東線「夏井(なつい)駅」まで移動すれば、こんどは「夏井千本桜」という桜並木が見られます。
こちらはちょっと観光地としても有名で、桜の木が川沿いにずーーーっと、続いています。磐越自動車道の高速道路をこの時期に走る最中に、車窓から見たことある人も多いかも知れませんね。こちらの「夏井千本桜」は、桜の時期には夜のライトアップもされています。桜も、場所によって、人によって、楽しみ方はさまざま。ぜひ、楽しんでいってくださいね。
小野町のグルメ情報♪
さて、せっかく小野町にきたからには、美味しいものも食べていきましょう。
小野町のグルメは、
- 毎日行列ができるラーメン店!仙台屋食堂の中華そば
- B級グルメとして数々の賞を取っている「おのまち小町アイスバーガー」
- おのまち蕎麦ガレット
などが有名どころです。
ただ、今回はちょっと穴場みたいなところをご紹介する特集にしてみたので、食事どころも美味しい穴場スポットに。
という訳で今回おすすめしたいのは、小野町の郊外にある小さなイタリアンバルです。国道349号線沿いのスーパーマーケット、ヨークベニマルの敷地内にあります 2018年7月に同じ小野町内の、上記リカちゃんキャッスル近くに移転しました(田村郡小野町大字小野新町字中通92)。名前は「チルコロ・イル・ピッコロ・カンポ(CIRCOLO IL PICCOLO CAMPO)」。
うん、イタリア語ですし、馴染みが無い人には名前が覚えづらいかも知れませんね。(かく言うワタクシもイタリア語は全然わかりません。)チルコロは、英語ではCircle(サークル)かな?たぶん。大学なんかでは、ちょい緩の部活みたいな意味で「サークル」って言葉は良く使いますよね。イタリア語で、「小さな野原の、人の集まる場所」という意味だそうです。小野にあるから、小さな野原。なるほど。
少し照明を落とした店内に入ると、薪を焼いた煙の残り香が。実はここのピザは、本格的な石窯に薪をくべて焼いているのです。しかも出されるピザは、小麦粉をイタリアから取寄せてつくる本場の味。そこに、地元あぶくま高原の新鮮な季節野菜を合わせてあります。 あぶくま高原の農作物や素材の美味しさを、たっぷりと堪能できるピザから、要予約のコース料理では、自慢のフルコースも!
今回写真は用意出来ませんでしたが、この時期はたしか、千本桜にちなんだ季節限定メニューもあったはず??パスタも、季節ごとに色んなメニューが出てきます。そんな中でも定番メニューになっていてイチオシなのは、この「岡田さんの青卵を使ったカルボナーラ」。
養鶏を営むために小野町に移住してきた岡田さんが手がけている濃厚な卵を使ったカルボナーラは、卵の味わいがしっかりしていながらも自然な甘みを感じさせる逸品。この優しさ溢れる旨さは、なかなかに、クセになります。
厨房では、首都圏のお店で働いていながら震災後に一念発起して、小野町へとUターンしてお店を構えた、笑顔がステキなご主人(なんと、私と同い年でした)と奥様たちが温かく迎えてくれます。コーヒーも本格的で美味しいですし、運転しなくてOKなら、ワインを楽しむのもおすすめです♪
せっかくあぶくま高原まで桜を見に来たのですから、高原の恵みを生かしたお料理を味わってみるのはいかがでしょうか。
まとめ
今回は珍しく(?)アウトドア派に、ピクニック気分でお花見を特集してみました。福島は広いので、大勢の人に賑わう華やかな場所から、まだまだ知られていない穴場スポットまで、お花見を楽しめる場所も見頃のタイミングも、楽しみ方がそれぞれに沢山あります。なにしろ春は出逢いの季節ですから、ふらっと出かけていって「マイ桜スポット」とでも言うべき、お気に入りの場所を見つけてみるのも良いかもしれませんね。(*´艸`*)
企画協力:かすとるちゃん @castormercury
チルコロ・イル・ピッコロ・カンポ福島県田村郡小野町大字飯豊字五反田64 おのタウンコムコム内
11:30-17:00(定休日:木曜日)
0247-61-5505
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