伝統文化と和紙の奥深さを知る、道の駅「安達」で和紙手漉き体験
まだまだ寒い日が続いております。ウィンタースポーツを楽しむ方なら、この時期はスキーにスノボにスノーシューイング、あるいは氷上のワカサギ釣り等々、いろいろ楽しんでおられることと思います。
でも、やっぱり寒い時期のアウトドアは苦手……という方もいらっしゃるのでは? ね? 仲間ですー^^; そんなみなさんに、今日はインドアで手軽にできるアクティビティ、和紙手漉き体験をご紹介しましょう。
ハガキ、うちわ、ランプシェード……さて何を作る?
やってきたのは国道4号バイパス沿い、道の駅「安達」。この辺は2005年に二本松市と合併するまで安達町だったんですね。高村光太郎「智恵子抄」の智恵子の生家がある町としても知られてます。
この道の駅はめずらしくバイパスの上り線と下り線の両方に施設があるのですが、お目当ての「和紙伝承館」は上り線の敷地内にあります。
小ぢんまりした入口からは想像できないほどの奥行があり、中はきれいな和紙と和紙製品がたくさん! 小物なんかも眺めていると飽きません。
その奥に和紙漉きや工芸品づくりが体験できる工房があります。
和紙漉きの体験メニューは、はがき、色紙、賞状、うちわなど。同行してくれた友人はいちばん手軽なはがきサイズ(500円)の和紙漉きにトライしました。
あーこのシーン、なんとなく見たことあるな。この白いトロトロした液体(これを紙料という)に小ぶりのスノコみたいな道具(これを漉き簀という)を入れて前後に揺らし、少しずつ紙の繊維を漉いていきます(これを抄造という)。そして、ふわーっと浮き上がってきた白い膜みたいなのをはがし、それを3枚重ねていきます。
2枚目を重ねた後、柄になるものを乗せることもできます。秋ならモミジの葉っぱ、春なら桜の花びらなんかもきれいでしょうが、この日はあらかじめいろんな種類が用意されているかわいい切り絵をレイアウト。これ、けっこうセンスが問われます(笑)
その上に3枚目を重ねて簡単に脱水したら出来上がり。といってもまだ濡れているので、ビニールに入れて持ち帰り、窓ガラスなど平らなものに貼り付けて乾かします。完成品はこちら!
うーん、これだけではちょっと物足りない、という筆者のような人には、金網オブジェづくり(1,500円)もオススメです。45センチ四方の金網を円筒形にしてワイヤーで留め、それを先ほどと同じ紙料にグルグルと浸し、漉きとっていきます。わー、楽しー♪
こちらも少し大きめの切り絵をいくつか載せて柄をつくり、その上からさらにひしゃくで紙料をかけ、15分ほど水を切ったらビニールに入れてお持ち帰りが可能です。
家で完全に乾かし、LED電球(別売り)を入れたら、ちょっとすてきな和紙ランプができました。
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