【押し売り企画】バレンタインにチョコもいいけど福島の銘菓はいかが?
ハッピーバレンタイン!!
はい。バレンタインですね。冒頭でとりあえずお祝いも済んだので、今回の記事はもうこの辺で終わっていいっすか?
……などと投げやりになってみたりする非モテ系男子ではありますが、まあ、私の青春の甘くも酸っぱくも無くショッパイ黒歴史なんぞはペペッと適当に端っこに置いておくとして。
世の中はまだ、寒い寒い冬。そんな二月に、心が温まる(?)ハッピーなイベントがあるなんて、素晴らしいじゃないですか! たとえそれが製菓会社の陰謀によって創られたイベントだとしても!!(いちいちトゲがあってすいませんね……)
ともあれ。そもそも本来、私はお祭りとかそーゆーのが大好きです! せっかくですから、便乗して幸せ気分になった方が絶対トクだと思うのです。なので今回はバレンタインらしく、お菓子! そう。お菓子を特集してみようと思うのです!!
福島の美味しいお菓子の一部をご紹介して、世の中に福島からハッピーのおすそわけを致します♪
福島が誇る王道お土産(郡山市)
そういう訳で、プレゼントにできるようなお菓子。バレンタインなのでチョコ……も良いのですけど、謎の対抗意識を燃やしてここは、和菓子です。アンコだって黒いし甘いし。(や、単に名物のお土産お菓子とかには和菓子が多いからなんだけどね)福島には美味しい洋菓子屋さんもたくさんありますが、とりあえず今回は和菓子にスポットを。
まず最初は、ミルクたっぷりママの味~♪ のCMで福島県内ではお馴染み、「ままどおる」。
郡山市の三万石さんを代表する銘菓です。これを抜きにしては福島のお菓子は語れません!「貰って嬉しいお土産」ランキングなんかの常連だったりもします。あまりにも身近過ぎて、ワタクシが超カワイイいたいけな幼児だった頃にはずっと全国展開だと思ってました。「え? 福島にしかないの??」くらいな。
「ままどおる」というのは、スペイン語で「お乳を飲む子」という意味があるんだそうです。どんなお菓子なの??というと。バターを使った生地でミルク味の餡を包み込んだ焼き菓子。「ミルク餡」という響き、改めて聞いてみると、なんだかとても魅惑的じゃないですか??
……何? チョコの代わりに黒いアンコとか言ったくせに、最初からいきなり白いじゃないかホワイトデーじゃあるまいしって??
まあまあ、良いじゃないですか。一緒に美味しいお菓子を食べれば大概のことは平和的に解決しますよ。そんな風に思わせてくれる位に、あま~いミルクの優しい味わいが、ほっこりと幸せな時間をくれるのです。なにせバレンタインですよ?? 愛は地球を救うとかなんとか、昔から良く聞く話じゃないですか。(割と強引に押し切ったね…)
さて。気を取り直して続いては、日本三大まんじゅう?を名乗る、柏屋の薄皮饅頭。
創業は嘉永五年(1852年)と幕末から続いている福島の老舗です。新幹線内でのお土産なんかにもされてますね-。その名の通り薄い皮の中に、旨味たっぷりのアンコ。ただのおまんじゅう? いえいえ。オーソドックスに見えるものほど、本物以外は生き残れません。ゴマカシが利かないのです。美味しくなければ、こんなに長く名物として愛されないでしょう。「幕末から切磋琢磨されて生き残り続けた本物のおまんじゅう」。
……食べてみたくないですか?
しかも薄皮饅頭、かゆいところに手が届くというか、つぶあんとこしあんが選べちゃいます。これで、つぶあん派もこしあん派もキノコ派もタケノコ派も大満足ですね!(たぶんね)。
この薄皮饅頭、郡山市駅の店舗をはじめ、店舗によっては事前の予約をすればなんと、手作り体験なんてのも出来ちゃいます! バレンタインに手作りチョコならぬ手作り薄皮饅頭なんてのも、なかなかステキじゃないですか! 印象に残ること間違い無し??
三春銘菓、かんのやの「家伝ゆべし」(三春町)
続いては同じく幕末の1860年、「三春の滝桜」で有名な三春町からの創業で福島を代表する銘菓とまでなった「家伝ゆべし」です。
全国的には「ゆべし」というと色々あって、西日本では柚子のお菓子のことを指すらしく?(もともと、柚餅子とかいて「ゆべし」と読むとのこと)、さらに福島以外の地方ではクルミ入りで四角形の「くるみゆべし」がメジャーのようですが……。
福島で単に「ゆべし」というと、パッと見で防波堤に使われるテトラポットのような形をした三角形の「かんのや家伝ゆべし」を一般的には指します。
これはなんでも、三春藩主であった田村家の祖先とされている征夷大将軍、坂上田村麻呂が二羽の丹頂鶴に育てられたという伝説にちなんで、鶴が翼を広げたようなシルエットを創り出したとのこと。
うわ……なんだかテトラポットとか言ってすいません……。どうやら私には、まだまだロマンが足りなかったようです! バレンタインだというのにね!(´・ω・`)
気になるお味は、皮がもっちりで……もう、本当にもっちり! こしあんとの絡みも絶妙で、独特のシルエットがこれまた良い食感で……。美味しいんですよ、これ。季節によっては、さくら餡や栗入りの餡、他にも大量の天然温泉水から僅かしか採れない希少な会津の山塩を使った商品まで。ぜひ、一度はお試し頂きたい逸品です。最近は、郡山などでも買うことができます♪
江戸時代からの製法のアンコが、今も食べられる!玉嶋屋。(二本松市)
さあ、割と歴史あるお菓子屋さんを紹介してまいりましたが、次はもっと古くから。江戸時代には東北各地の大名に所望され、徳川将軍家にまで献上されていたという、二本松市の玉嶋屋(たましまや)さんの羊羹です。
当時から伝わる、砂糖で覆われてサクサクした表面の心地良い食感と、上品であっさりとした小豆風味の伝統的な羊羹。これを、今も味わうことが可能なんです! 大名や将軍家が食べたものと同じ! めちゃくちゃテンション上がりませんか??
何しろ、今も楢(ナラ)の木を使った薪を燃料にして煉り、竹の皮にじかに包んで仕上げるという、伝承の手作業職人技もそのまま。ただのアンコ、ただの羊羹ではないのです。
また、玉嶋屋さんはその長い伝統の中で、小分けの羊羹を衛生的に持ち運ぶための「玉羊羹(たまようかん)」というものも生み出しました。丸いゴム玉の中に羊羹が入っていて、爪楊枝などで突き刺すとぷちん、と割れて綺麗な玉のような羊羹がすぐに食べられるというものです。
かつては軍人さんのレーション(携行糧食)としても採用されていた玉羊羹は、今も玉嶋屋さんを代表する銘菓なのです。お弁当にもいかがでしょうか。
あとは私が個人的に愛してやまないのが、玉嶋屋さんの「木の葉(このは)まんじゅう」。ちょっとマニアックな一品なので、県内の人でも知らない人が多いかもしれません。でもね、これがオススメなんですよー♪
これに使われる中身の餡は今主流のしっとりした水分の多い餡とは少し違って、さらりと乾いた硬めの餡。でも、これも昔ながらのナラ薪で煉り上げた餡です。甘さは、一般的なアンコに比べればやや控えめでアッサリ。これが、ちょっぴりプレッツェルにも似たツヤツヤの、少しふっくらと空気が入った小麦粉生地の中に入っているのです。
口にすると、生地と餡が絡み合いながらホロホロとほぐれていく。高級食材ホロホロ鳥ならぬ、ホロホロ饅頭。しかも一個100円ちょっとなのでお手頃です。食感と味との組合せが生み出す独特の味わいは、まさに銘菓! みんなの笑顔が生まれることうけあいです♪
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