一度はやってみたかった!露天風呂で日本酒が呑める岳温泉『お宿 花かんざし』
ダウンが必要なくらい冷え込んできましたねぇ。いやぁ、寒い……。ちなみに福島県内は、つい先日ドカッと雪が降ってきて本格的な冬になりました。(雪かきやりたくない)
余談ですが、この季節になるとテレビ番組で温泉特集が急に増えますよね。その中で毎回羨ましいと思うのが、タレントさんが「ふぁ〜」とため息混じりで温泉に浸かりながら、お猪口で日本酒をクイっと飲むワンシーン。無性にそれが美味しそうに見えて「これがタレントパワーなのか、一般ピーポーの我々がこんなワガママを叶えられる寛容な温泉なんて無いよなぁ……。」なんて思ってました。
思ってたんですが、
ありました。
それが今回ご紹介する『お宿 花かんざし』です。きっとお酒好きなら一度は叶えたい“温泉に入りながら日本酒を飲む”という欲望をただただ満たしてきました。
安達太良山の麓にある小さな温泉街「岳温泉」
花かんざしがある二本松市の岳温泉は、なんと1200年以上の歴史ある温泉地であり、全国的にも珍しい酸性泉の泉質が特徴。なんでも昔から慢性皮膚病や切り傷、火傷、神経痛などに効能があったことから湯治場として栄えていたそうです。(あの水戸黄門も岳温泉のファンだったとか!)
温泉街の中心が、数百メートルほどのなだらかな斜面になっていて、そこに十数件の宿が軒を連ねています。その一角にある「花かんざし」と書かれたのれんが目印。
ちなみに、今回は温泉ということもあり、野郎の写真より女性が良いだろうということで福島TRIPのデザイナー友里恵さんに登場してもらいました笑。
早速、おじゃましまーす。
建物自体が昭和初期に建てられた木造建築ということもあってか、中に入るとどこか懐かしさを感じる香り、それにレトロなアンティークの数々に目が止まりました。
その他、お土産を販売している「花えらび」で販売されている品々をキョロキョロ。
お部屋に通されるまでの少しの間、喫茶スペース「茶寮花いかだ」でお抹茶と二本松の名物玉羊羹のサービスも。こういう細かい気遣いって嬉しいですよね。
しばらくするとお部屋まで案内していただくことに。お部屋までは帳場(今で言うお会計するところ)があったり、長い畳の廊下が続いています。
天井もさほど高くなく、廊下や階段を歩くとかすかに木のきしむ音が聞こえて、風情ある老舗日本旅館という雰囲気。
この畳廊下沿いに客室露天風呂付き特別客室が3部屋、2階には寝室付き和室1部屋、一般客室4部屋の全8部屋があります。ちなみに、我々は特別客室の撫子(なでしこ)を利用させていただきました。
8畳ほどのスタンダードなお部屋は、広すぎず狭すぎずのちょうど良い空間。ガラス越しに露天風呂のある中庭も覗けて季節ごとに移ろいを楽しむのも良し。
浴衣に着替えてオットマン付きチェアに腰掛けながらコーヒーをいただく様子。(いつもの福島TRIPとはちょっと違って優雅な取材だ……。)
早速、客室露天風呂へ。
源泉100%かけ流しでここからおよそ8km、標高差900メートルの場所から温泉を引いてるそうで、その傾斜があるからこそ適度に湯もみされて肌にやさしい柔らかな湯になっていくそう。
湯船を覗くと、湯花の量がすごい! 良い温泉の証拠ですね。
そして、肝心のお料理は全国各地の旬な素材を使った会席料理で、福島の地酒はもちろん、二本松市の酒蔵が造る銘酒なんかも取り揃えられていて申し分なし!
写真提供:花かんざし
って……。
ん……?
ちょっと待てよ……。
完全に本題の“温泉に入りながら日本酒を飲む”のを忘れて普通に満喫してしまいました!!!
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