秋山シーズン到来!日本百名山「会津駒ヶ岳」に広がる大湿原と草紅葉は必見
山頂に到着!一番の見どころはここから
木道はここで分岐し、まっすぐ行くと中門岳に右に曲がると山頂へと続きます。
木道の階段を登り終えたら、会津駒ヶ岳山頂に到着です!
ここから駒ヶ岳の北側にある中門岳に抜けていく道が開けていて、とても気持ち良かった!! 2,000m級の山の上にいるのを忘れるかのような、広々とした空間です。
黄色の草紅葉が一面を覆い、遠くへ伸びた1本道がうかがえます。青い空の下、遠くの山々や奥只見湖(写真左中央)が見え、まさに空中散歩をしているかのよう。
少しばかりですがワタスゲも残っていました。純白のポンポンが揺れています。
一部木道が崩壊していて足場の悪い箇所がありました。足を滑らせるとキケンですので、注意して歩きましょう。
草紅葉の中、目の前にひときわ大きな池が見えてきました。これは雪解け水や雨水が溜まってできた池塘(ちとう)です。
これだけの大きさは珍しく、雪解け水の多い豪雪地帯ならではと言えますね。この辺り一帯を「中門岳」というそうです。
まだ先に道は続き、行き止まりになったところで皆さん昼食を取られていたので、筆者達もここで休むことにしました。
青空の下、食べる外ご飯はひときわ美味しい!
ここまでは駒の小屋から山頂を経由し1時間を超える道のりでしたが、中門岳までは木道が続いているので、歩きやすくてありがたいですね。これだけ開けた場所なので、いろんな角度からの景色が楽しめるのも魅力。
チングルマの綿毛。風になびき揺れる姿が微笑ましいです。
草紅葉もよく見ると、みな同じ色ではないんですね。黄色や淡い緑、茶褐色といったさまざまな色が重なりグラデーションを描いています。
あくせく働いている日常からちょっと離れて、景色を楽しみながらのんびりゆっくりと。それが山の上でのひとときです。
何かをしようとするこころの在り方も大切だけど、何も考えず目の前の情景に浸って、ただ感じることも時には必要。それがこころの栄養にもなります。
山から戻ると疲れているはずなのに、行く前よりも満ちているのはそういうことじゃないかと。福島の地からはそんなエネルギーとパワーが感じられます。
そんなことを考えていると、駒の小屋の下手にある大池まで戻ってきました。
上から見る大湿原がまた見事。まっすぐに伸びた木道や、小さな池塘の数々も絵になります。
帰りは足取り軽やかに~
(※但、木道は濡れていると滑りますのでご注意を!)
下山後は近くの温泉「駒の湯」で汗を流しました。内湯と露天風呂が1つずつあり、川のせせらぎにも癒されますよ。
まとめ
ブナの森を抜けて急な傾斜を登り、見える景色や大湿原。見晴らしの良い雄大な稜線。これが会津駒ヶ岳の醍醐味です。「天空の楽園」「雲上の庭園」などさまざまに呼ばれていますが、実際に歩いてみると、その意味に納得します。
四季を通して見せる顔は変化にとんでいて春には雪解けと芽吹きがはじまり、夏には種類豊富にさまざまな高山植物が咲き誇ります。秋には紅葉が彩り、冬には山スキーが楽しめるので同じコースを辿っても、次はどの季節に行こうかと夢が膨らむというもの。
いざ登ると往路の傾斜はきつかったものの、登り終えてから脳裏に焼きついた景色を回想するのもまた良い思い出です。
今回筆者が歩いたのは10kmを超える長帳場でしたが、体力的に心配な方は駒の小屋に宿泊する1泊2日のスケジュールで、1日目に山小屋まで行き、2日目は山頂や中門岳に行くのもオススメ。空に近い山小屋から見える夕焼けや朝焼け、星空は格別だと思います。
空気が澄んでいる時は富士山まで見えることもあるというので、筆者もいずれは宿泊してみたいところです。ちなみに駒の小屋の本年(2017年)の営業は10/28(土)まで。これから足を運ばれる方は防寒対策をしっかりとしてお越しください。ご来県を心よりお待ちしております。
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