大人も子供も盛り上がる!「吾妻庵」でダイナミックな流しそうめんにチャレンジ
夏の食事として定番なのが、そうめん。家族、親戚、友人など大勢で集まった時は、手軽にそうめんで済ませようなんて人も多いのでは。
でも、ちょっと待ってください! まだお湯沸かさないで!! 茹でないで!
同じそうめんでも、今回ご紹介するのは“流しそうめん専門店”。大自然の中でマイナスイオンを感じながら味わえるということで、筆者は家族を引き連れて行ってまいりました。
リゾート気分も味わえる。いつもとちょっと違う雰囲気で盛り上がること間違いなし!
目指すは吾妻連峰の中腹にある「吾妻庵」。東北道福島西インターチェンジから約8kmの場所にあります。
車がギリギリすれ違えるほどの細い山道を看板を目印に登っていくこと十数分。途中、方向音痴一家である我が家の車内には、不穏な空気が流れ始めます。「もしかしてどこかで道を間違ったかも……」と誰かがささやき始めたころにお店は現れます。
もともとはワサビ田で、吾妻山麗の伏流水が流れる沢だったというこの場所。取材当日は35℃の猛暑日でしたが、こちらはとっても涼やか。避暑のために訪れる人も多いでしょうね。
森の香りやヒンヤリした空気、そして緑豊かな絶景がリラックス効果バツグン! 忙しい日常を忘れ、開放的な気分になります。
さて、メニューです。流しそうめんの他にも、渓流で採れた新鮮なイワナやマスの塩焼き、クレソンの天ぷらなどが味わえるんですね。
流しそうめんを前にワクワクが止まらない!
ひととおり注文を済ませてから、通されるのが流しそうめんレール(と言っていいのでしょうか?)のある長いテーブル。すぐ隣に滝が流れ、ちょっと肌寒い。でも久々に感じるこの肌寒さが、心地いい~!!
筆者の席は、川で例えると一番上流にあたるところでした。
(もしや、この席はっ…!!)
そうです。運よく流しそうめんをいち早くゲットできる席に案内され、ワクワクが止まりません。
「たくさん取りすぎて他のお客さんたちに迷惑かけないようにしよう」と謙虚な心を持ちつつ、いざ!そうめんを狙います。
でも、あれ?ちょっと待って!
流れが速すぎるー!!
そうです、上の方は流れが速い。筆者はどんくさいのか、食べたくても通りすぎるのをみるばかり。ふと隣に目をやると、食べるのを忘れて夢中で見ている息子。
息子よ……君もまだだったか……。
そんなこんなで子どもにアドバイスしているうちにスピードに目が慣れたようで、ようやく筆者もつかめるように。
「次は僕が取るからね~」などと、キャッキャ言いながら楽しい時間を堪能できます。
さて、我が家の場合、各々に理由があって序盤は目で楽しませていただきましたが、次は舌で楽しみましょう。
こちらで使われているのは、自家製麺。なんでも吾妻山麓の湧水を使って、粉から作っているんだとか。キンキンに冷えた天然の水に冷やされ、ツルリとしたのど越しが特徴的。流れてくるのは大人の一口くらいで、ちょうど食べやすい量でした。
クレソンの天ぷらは、クセがなく子どもでも食べやすかったです。4歳の息子もおいしいとほおばっていましたよ。
絶妙な塩加減でさっぱりしたそうめんに相性バツグンのニジマス。清らかな清流で育った新鮮なものを提供してくれます。
さてさて、一通り食事にも手を付け、お腹が満たされてきました。こちらのそうめんは食べ放題ということで、引き際が肝心です。
子どもはすぐにお腹が満たされてしまい、後半は親を応援して(あおって?)いる姿がチラホラ。我が家も含め「パパ~(ママ~)!がんばれ~!!」という声が聞こえてきます。
期待の声に応えるのも大人の責務かもしれないな……そんなことを思いつつ箸を進めます。お子さま連れの方は前半は子どもにアドバイスしながら食べ、後半は食欲の底力を見せつけてあげてくださいね。地味に忙しいですが、きっと盛り上がるはず。
なお、そうめんはコンスタントに流れてくるので、下流の席でももちろんお腹いっぱいになるまで食べられますよ。
夏の最後の思い出に、家族や友人と楽しい時間を過ごしてくださいね。
おまけ
敷地内には、釣り堀があります。レンタル(釣竿エサ付で200円)があるので、ニジマスやイワナの渓流釣りを気軽に楽しむことができます。釣った魚はその場で塩焼きにして食べることも。ぜひ体験してみてくださいね。
吾妻庵福島県福島市佐原竹の森1
10:00~17:00(4月下旬~10月中旬)
024-593-3949