子鉄も大興奮!新幹線の連結が見れる福島駅が人気お出かけスポットに
JR福島駅は、全国から新幹線ファンが集まる駅だということをご存じでしょうか?実は新幹線の連結・切り離し作業が見れるのは、全国で2駅。盛岡駅と福島駅だけなんです。
そんな福島駅は新幹線ファンにとって、ちょっとした聖地。土日祝日の昼間ともなると、多くの方がホームを訪れます。特にファミリー率が高く、休日のお出かけ先としても最適。
鉄道ファンもそうでない人も、ぜひ見ていただきたい迫力がそこにはあります。
福島駅の風物詩、新幹線の連結は必見!
東京駅から下ってきた新幹線は、福島駅を境に山形方面と青森方面に分かれます(上りも同様)。福島駅はその分岐駅ゆえに、連結や切り離し作業が行われているんです。
いざ、入場券140円を払って、ホームへ。
新幹線の連結・切り離しは配線構造上の理由から、上りも下りも14番線で行われます。
ホームに案内図があり、早くも子鉄(子どもの鉄道ファン)は大興奮! これから見る光景への期待がいっきに膨らみます。
そして少し待つと、一組、また一組と集まる見物客のみなさん。
やはり、ファミリーが多いですね。
新幹線の連結は、案内板の役割も兼ねた転落防止パネルの向こう側で行われます。イラストのピッタリ裏側に止ますので、パネルの手前で下がって待機しましょう。
まず先に到着したのが、仙台方面からやってきた「やまびこ」。連結器のカバーを開けて相方の到着を待ちます。
2〜3分待つと、山形方面から「つばさ」が現れました。
離れたところでいったん停車し、みんなが見守る中、少しずつ……
ゆっくり少しずつ……近づいて……
「ガッチャン!」
「いや~、かっこよかった~」と思っているのもつかの間。人の流れはお隣13番ホーム方へ。そこには、E5系「はやぶさ」が到着していました。
この新幹線は国内最速である時速320キロで走行し、大胆なカラーリングが人気の車両。東北新幹線のヒーロー的存在で、ちびっこから絶大な人気を誇ります。
しかし、もっと踏み込んだ鉄道ファンの方が注目すべきは別の場所。はやぶさが連結している車両に注目してください。
秋田新幹線E3系「こまち」です。
あれ?こまちって、赤い新幹線じゃないの?とお思いの方は大正解!!
「竿灯」や「なまはげ」をイメージした茜色の秋田新幹線こまちは、高級外国車の「フェラーリ」で知られるデザイナー・奥山氏がデザインしたもの。はやぶさと人気を二分する新幹線です。
しかし、この時に現れたのは旧車両。
実はこの車両、2014年に完全に引退したとされているものなんですが、筆者の調べによると、一日一本くらい(正確には一往復)は今もなお、現役で走っているんですよ(※2017年5月現在)。出会えたらラッキーな車両です。
マニアックな情報はさておき。
見学を終え、ホームから降りたら見えてくるのが大きな鉄道模型。
見つけるや否や、大抵のお子さんはダッシュでこちらに向かいます。
在来線ホームにも新幹線が!? 足湯を搭載した新幹線「とれいゆ」も見逃せない
せっかく福島駅まで来たら、山形新幹線「とれいゆ つばさ」も必見です。こちらは、福島-新庄間を土日中心に走る臨時列車で、新幹線でありながら在来線のレールを走ります。
ということで、次は新幹線改札を出て在来線の5番ホームへ。運行日時が限られますので、事前に調べてから見学に行きましょう。
「乗ること自体が目的となる列車」というコンセプトを掲げ、新幹線内に足湯を搭載。畳敷きの「お座敷指定席」や山形県産の地酒やワイン、ジュースなどを取りそろえた「バーカウンター」などがあり、至れり尽くせりの旅が楽しめます。見るだけでは物足りなくなっちゃいますね! 夏休みの予定にもおすすめです。
まとめ
2017年は東北新幹線開業35周年ということで、JR東日本では年末まで様々なイベントを開催しています。中でも、モバイルスタンプラリーは誰でも気軽に参加が可能。
新白河・郡山・福島駅に貼ってある専用ポスターからQRコードを読み取り、対象駅でスタンプ画像を取得すると開業当時に新幹線車内で流れていた当該駅の「到着チャイム」が聞けます。
スタンプを集めると景品が当たるチャンスがありますので、駅に立ち寄った際、試してみてはいかがでしょうか。夏休みも目前に迫り、新幹線で旅行にでも…そう考えている方も多いと思います。みなさんもぜひ、新幹線旅に出かけてみてください。