桃の季節が始まる!おすすめしたい福島の桃20品種+2【評価ガイド付き】
15.黄貴妃(おうきひ)【黄】
時期:9月上旬~9月中旬
甘さ:★★★★★
酸味:★★★★
香り:★★★★
コク:★★★★
余韻:★★★★
果汁感:★★★★★
硬さ:★★★★
大きさ:★★★★★★
レア度:★★★
黄金桃と同様、黄色い桃。こちらは「ゆうぞら」から派生して生まれた品種。ベースが「ゆうぞら」なので、黄金桃よりも硬い。それがいい!というファンも多数。「ゆうぞら」の心地良い歯ごたえとシロップのような甘さに、マンゴーフレーバーのような芳醇さがミックス。硬いのに、濃厚で芳醇。痒い所に手が届くかのような、かけがえのない桃であります。
16.甘甘燦燦(あまあまさんさん)【白/黄】
時期:9月上旬~中旬
甘さ:★★★★★★★★
酸味:★★★
香り:★★★★★
コク:★★★★
余韻:★★★★★
果汁感:★★★★★
硬さ:★★★★
大きさ:★★★★★
レア度:★★★★★★
福島市生まれの革新品種の一つ。硬めのときからでも、口にするとねっとり、とろりとした滑らかな舌触り。ジューシー。甘い。甘い。そして甘い。凄い桃です。敢えて多くは語りません。実際に味わって、感じてください。
17.さくら白桃【白】
時期:9月中旬~下旬
甘さ:★★★★★★★
酸味:★★★★★
香り:★★
コク:★★★
余韻:★★
果汁感:★★★
硬さ:★★★★★★
大きさ:★★★★★
レア度:★★★
極めて優良な晩生の桃です。晩生の桃の身上は、その甘さ。意外かも知れませんが、平均糖度だけを見れば、なんと最盛期の桃よりも晩生の方が上だったりします。この桃も、その晩生品種の代表格。カリっとした硬い桃ですが、まるでシロップ漬けにしたかのように甘いのです。
以前、味に正直な親戚の小学生に振る舞ったところ、信じられないくらいガツガツ食べて、一人で何個も平らげてしまった上に、お土産までねだられ。そして私は自分の分を買い直しにもう一度出かける羽目に…。嬉しい悲鳴です(笑)熟成しても比較的柔らかくなりにくいので、日持ちもします。
さくら白桃に限らず、晩生の桃を食べたことが無い方は、ぜひ味わってみてください。最盛期の桃はもちろん最高ですが、早生には早生の、晩生には晩生ならではの良さがあるのです。
18.黄ららのきわみ【黄】
時期:9月中旬~下旬
甘さ:★★★★★★★
酸味:★★★★
香り:★★★★★
コク:★★★★
余韻:★★★★★★★
果汁感:★★★★★★★
硬さ:★(柔らかく完熟させて食べる)
大きさ:★★★★★★
レア度:★★★★★
平成19年福島市生まれの、ずば抜けた品質を誇る黄桃。革新品種と呼ばれるものの一つ。生産者や生育条件によって品質の個体差が大きいものの、上等で大きなものを完熟させると、なめらかな舌触りと芳醇な香り、とろけるような甘さに酔うことができます。(なお、硬いままでもそれはそれでとても美味しい)
黄金桃の進化形。名前の通り、黄桃の「極み」とも言える逸品。これも、敢えてこれ以上多くは語らないことにします。(決して手抜きじゃないですよ?)革新品種の真髄を、ぜひご自身の五感で味わってみてください。
19.CX(シーエックス)【?】
時期:9月下旬~10月上旬
甘さ:★★★★★★★(推定)
酸味:Unknown(未知)
香り:Unknown(未知)
コク:Unknown(未知)
果汁感:Unknown(未知)
硬さ:Unknown(未知)
大きさ:★★★★★★★(推定)
レア度:★★★★★★★
これも近年の革新品種と呼ばれる桃の一つ。平成25年に品種登録されたばかりの最晩生桃。めちゃくちゃ美味しいらしい・・・と一部生産者の間で話題であるものの、市場にはまだほとんど出回っておらず謎が多い。そもそも名前からして謎。ミスターXみたい。(個人の感想です)大きさは特大で、糖度も高めとのこと。桃の季節のアンカーとして期待がかかる、注目の品種です。
20.ゆめかおり【白】
時期:9月下旬~10月上旬
甘さ:★★★★
酸味:★★★★
香り:★★★
コク:★★★
余韻:★★★
果汁感:★★★★
硬さ:★★★★
大きさ:★★★★★★
レア度:★★★★★
シーズンの終盤を飾る大きな桃。桃の季節はこの品種でおおよそ終わり。だからこそ、日持ちもするのでギリギリまで食べるのが惜しくなります。10月にまだ美味しい生桃が食べられるなんて、ご存じでしたか?実は私自身も、震災前までは知りませんでした(笑)
ちなみに福島は桃と同時に、ものすごーく美味しい葡萄も梨も沢山味わえます。たとえ桃の季節が終わっても、すぐに林檎の季節もやってくるのです。それから冬を越えて春になったら、さくらんぼの季節。その次にはまた、次の桃の季節が始まります。たとえば福島市は「花も実もある福島市」がキャッチフレーズで、冬場以外は、花と果物が次々と旬を迎えます。(加えて、温泉なんかも沢山あります)
今回は桃にスポットを当ててみましたが、色んな楽しみがある福島。是非みなさん、何度も足をいろんな魅力を運んで楽しんでみてくださいね♪
番外1.まるせい果樹園・農家カフェ森のガーデン
時期:その時期ならではの旬のフルーツ
SNSで有名な直売所近くのカフェ。すさまじい量の季節のフルーツを使ったパフェが話題で、BIGサイズのものは特に度肝を抜かれる…らしい。新聞にも取り上げられるレベル。その季節ごとの最高のフルーツを用意してくれる中で、やはり一番話題をさらうのは、桃パフェ。
福島市を訪れる際には、ぜひこちらも。
番外2.ももふる
時期:オールシーズン
「#桃これ」、うらやましいけど、とても福島に何度も通うなんて出来ないよ!という方々。救済措置はあります。ご安心ください。
『おいしい桃の果肉を新鮮なまま瞬間冷凍した、新感覚スイーツシャーベット。いつでも生の桃そのまんまを味わうことができます。』のうたい文句で最近登場した「ももふる」。
引用:ももがあるより
福島の桃を加工した美味しい商品は数あれど、いや、本当にどれも美味しいものが沢山あるものの、(本当はそのいろいろを全部紹介したい)その中でも特にこの「ももふる」は、「生の桃そのまんまを味わう」がコンセプトのシャーベット。加工品であるにも関わらず、想像以上の生桃感です。
加工するときに、桃以外の原料も使います。しかし、不思議なことに、桃だけで加工してあるもの以上に、生の桃に近い風味や食感を楽しむことが出来るのです。
しかも、この「ももふる」。種類は5種類。なんと、「あかつき」「まどか」「川中島白桃」「ゆうぞら」「黄貴妃」という、福島の桃を代表する主力品種ごとに楽しむことが出来るようになっています。その上、原料に使っているのは福島県内でも有名な、名だたる実力派農園たちの桃。
この5種類の違いを楽しむだけでも、「#桃これ」はかなり楽しめるのです。最近では、この「ももふる」を使ったカクテルなど、新たな試みも生まれています。産地に通えないよー!という方も、ぜひこの「ももふる」を楽しんでみてくださいね。オススメです!
ちなみに、つい先日、福島の桃を分布図にしたものが公開されていますので、こちらも参考にしてみると分かりやすいかと思います。