標高1900m超の景色は圧巻!浄土平から一切経山の頂をめざし “魔女の瞳” を覗き込む
こんにちは、山ざかりchicoです。
標高の高い山でも雪解けが進み、春の芽吹きを感じられるこの季節になりました。今回は、山形、福島、新潟の3県にまたがる磐梯朝日国立公園内の「磐梯・吾妻地域」に属する浄土平を訪れました。
浄土平は磐梯吾妻スカイラインの中間地点、標高1,600mに位置しています。
2014年(平成26年)12月に噴火警戒レベルがレベル2(火口周辺規制)に引き上げられてからは通行禁止で登ることができませんでしたが、昨年10月にレベル1に引き下げられ、浄土平から酸ヶ平(すがだいら)、酸ヶ平から一切経山(いっさいきょうざん)山頂区間の登山道の通行禁止が解除されました。
この日が来ることを待ち望んでいた方も多いはず!!
私もその一人です。浄土平には何度か訪れていますが、その度に身体の中の細胞がはちきれんばかりに気分が高揚します。
道の途中にはまだ残雪も!自然溢れる道を抜けて一切経山へ
朝から真夏のような天気の中、文字通り真っ青な空の下を歩きます。猛禽類が優雅に空を飛びまわり、カッコウの鳴き声も聞こえます。
「水色」とはここの水の様子からできた言葉だったのか! と思うほど水が神秘的できれいでした。普段気にしていなかった当たり前のことも、自然に触れることで改めて気付かされます。
登山者カードを出し、まだ少し残雪の残る木々の間を酸ヶ平・鎌沼(至一切経山)方面に進みます。
順調に岩場を通り過ぎ、目の前に現れたのは一面真っ白な雪の壁でした。
バックには吾妻小富士の火口が見え隠れしています。この喜ばしい景色が、一歩また一歩と進む足取りを軽くしてくれます。
長い雪の斜面を登り終えると、整備された一般登山道の階段が見えてきました。
そのまま木道を行くと、鎌沼の手前で分岐に差し掛かります。この分岐を右に曲がり、一切経山方面へ向かいます。コースタイムでいうと、ここが登り始めて約40分の中間地点です。
しばらく進むと避難小屋と公衆トイレがありました。登山道の途中にこのような立派な建物が完備されているのは珍しく、特に女性にはありがたいことです。筆者が訪れた5月下旬は水の凍結により、3つの内1つが使用可能でした。
ガレ場を抜けて頂上まで!「魔女の瞳」に出会う
再び残雪の中を行き、ゴロゴロとした岩のあるガレ場に差し掛かります。
ここまで来て振り返ると、左手には青く輝く美しい鎌沼と山々の景色が見渡せます。この先は、少し急で岩の多い傾斜が続きました。足の置き場を確かめながら注意して登りましょう。