会津のマッターホルン!?急斜面と自然の絶景を楽しめる蒲生岳に登ってみた
「ゆるやかな道」を侮るなかれ!ロープを使って慎重に下山
緩やかな道、とは言いながら決してなめてはかかれない斜面、少しばかり恐怖すら感じます。ここは慎重に、後ろ向きで下っていきます。
しばらく行くと風穴があり、手を入れると冷たい空気を感じました。なんと深さは30m以上あるそうです!
その後も、ロープに頼りながらの下山が続きます。確かに、行きの道よりは緩やかですが、これもなかなか、ハードな道です……。
急な斜面や岩場から離れ、花々との出会いが。イワウチワが咲いていました。
そして、鼻毛通しにさしかかります。この道の名の由来は昔、西に生えた一本の松が穴を通って東に伸びたことから、この名が付けられたそう。
ここから更に下ると待っていたのは、高度感たっぷりの垂壁!!!
足場がしっかりと削られているため、落ち着いて下れば難しくはないですが、それでも怖いものは怖い。危なさそうなところは後ろ向きで下りながら恐怖心をやわらげます。
夫婦松のところまで下りてきて、残り半分!
一度来た道からか、はたまた半分まで来た安堵からか、帰りの足取りは気持ち軽く感じます。ブナの林まで来れば、もう残りわずかです。
下りる頃には、カタクリの群れに太陽の光が差し込んでいました。よりいっそう美しく見えるのは、陽の光に照らされたからか、それとも登り終えた達成感からでしょうか。
山登りを終えて空腹ぎみの方には、ふもとにある手打ちそば処「八十里庵」がおすすめ。石臼挽きのそば粉を使った十割そばをいただくことができます。
今回いただいたのは、八十里庵季まぐれセット。そばと山の幸を存分に楽しむことができました。
まとめ
只見四名山の一つであり、「会津のマッターホルン」とも呼ばれる蒲生岳の山開きは6月4日(日)に行われます。これは「会津のマッターホルン」の名付け親、我が県が誇る登山家、故・田部井淳子氏の追悼登山を兼ねたもの。参加特典として記念バッジのプレゼントや甘酒が振る舞われます。
写真でもご紹介した通り、とても周りの景色がよく見える山で、山頂からは眼下に流れる只見川をはじめ、浅草岳や会津朝日岳、越後駒ヶ岳などの名山を望むことができます。
夏には新緑が深まり、秋には赤や黄色、緑に橙といった紅葉が、この辺一帯に張り巡らされ、鮮やかな色彩の共演を見せてくれる蒲生岳。
頂までの道は初めて山を登る人には険しいものかもしれませんが、登りきった達成感と癒しの絶景を味わうために、一度登りに来てみてはいかがでしょうか?
ひとりでもみんなでも、遊んでいがしー!
蒲生岳福島県南会津郡只見町大字蒲生字久保
9:00~17:30
0241-82-5250
手打ちどば処「八十里庵」福島県南会津郡只見町大字叶津字入叶津30
11時半から営業(お昼時のみ・4月ごろから11月ごろまで)
0241-82-3401