会津のマッターホルン!?急斜面と自然の絶景を楽しめる蒲生岳に登ってみた
尾根に出ました。
眼下に見える山並みを見ると、雪崩が山肌を削りとってできた、雪食地形が綺麗です。実は奥只見は、日本の中でも雪食地形が集中している場所であり世界でも珍しい地域なのだそう。
頂上まであと半分、急斜面の道のりが続く!
アカマツとキタゴヨウ(クロマツ)が寄り添い合っている夫婦松。ここがおおよその中間地点です。山頂まではあと500m。
ロープも駆使しながら、岩の斜面を少しずつ登っていきます。
ロープだけではなく、時には手も使いながら岩の斜面を慎重に登ります。
▲途中には鎖場も▲
「熊出没注意」の看板も見かけましたが、目の前の岩を登りきることにいっぱいいっぱいで、熊のことを考える余裕はありませんでした……。
山頂まで300mの地点に差し掛かったところで、分岐点。行きは西側岩壁コース(けわしい道)から。帰りは鼻毛通しコース(ゆるやかな道)から下りることに。
危険と言うだけあって、その道のりは半端なものではありません。右の壁よりに、ロープも使用しながら慎重に進んでいきます。
ロープづたいに、上へ上へとあがっていきます。
先ほどの夫婦松に続いて、次にお目見えしたのは「家族松」。父、母、長男、長女が身を寄せ合っているかのようです。
▲家族1人1人に名前がつけられていました▲
家族松が支えあう姿に和んでいられるのもつかの間。目の前にそびえ立つのは、垂直の岩場!
どんどん高度が増してきているのが分かります。
西側岩壁コースは、文字どおり岩場の直登が続きます。赤いペンキで書かれた矢印を目印にして、ロープを伝って一歩ずつ登ります。
見上げるとよく分かりますが、ほぼほぼ垂直です!
そして最後、一直線に続く山道をロープに頼りながら進んでいくと……
「会津のマッターホルン」こと蒲生岳の山頂に到着です! 標高は828m。登山ポストには登山者ノートが入っているので、登り切った思いをぜひ綴ってみてください!
山頂は360度のパノラマが広がり、奥会津や新潟県境の山々を見渡せます。頂上から見る景色はやはり格別です。
しばし休憩と昼食を取ったら、鼻毛通しコース(ゆるやかな道)からの下山を試みます。