1個なんと500円!最上級の卵を使ったTKG(たまごかけごはん)そのお味は?
夜になると小腹が空く、そんなときの王道と言えばTKG(たまごかけごはん)。きっとみなさんも一度は食べたことがあるはず。シンプルながらアレンジの幅が広いので、トッピングを添えて自分流のTKGをつくってみる……なんてのも魅力の一つではないでしょうか? 個人的にはカツオ節をふりかけて醤油をちょっとたらして食べるのが好きです。
そんな国民食とも言えるTKGの中でも、最上級なTKGを今回ご紹介しますよ!
ちなみに、なぜ最上級かというと……
なんと卵のお値段が500円(1個)!
スーパーの卵が1個あたり10円くらいだとすると50個買えちゃうくらいリッチな卵です。それでも売り切れ続出の人気な卵なので、実際に現地まで足を運んで購入してきました!
家族の健康を考えて生まれた「やますけ農園」
さて、早速ですが今回訪れたのは福島県の会津坂下町のさらにずーっと山奥のほうに養鶏場がある『やますけ農園』です。
周りは田園風景とでも言うんでしょうか、田んぼばっかりの田舎です。まぁ、でもニワトリって朝にとても鳴くので町から離れてないと色々と大変そうですもんね。
養鶏場は、この首がもげた青いカッパ? が目印です。ちなみに、筆者は訪れる際にホームページに書かれた住所をナビに設定して向かったのですが、その住所がやますけ農園さんのご自宅だったそうで、誤ってご自宅に突撃しそうになったので訪れる際は事前に連絡しておきましょうね!
養鶏場に訪れると、既に先客がいらっしゃいました。GWということもあってか、なんと埼玉からわざわざ現地まで購入しにきたそう。早速、やますけ農園の山口英則さんにお話を伺うと、今では県内だけでなく県外からも購入の注文がくるほどになったそうですが、養鶏場をはじめたころは大変だったとのこと。
そもそも養鶏場をはじめる前はバリバリのサラリーマンだったそうで、海外を飛び回って四六時中働きっぱなし。さらに当時は奥さんと一緒にヨーロッパを中心に生活していたそうですが、やはり言葉の壁というものが大きく、次第に奥さんの体調が優れない日々が続いたそう。
それがきっかけとなり家族の健康を考えて日本に帰国。幼少の頃に過ごしたこの地で心機一転はじめたのが養鶏場でした。
▲やますけ農園の山口英則さん▲
養鶏場をはじめるにあたり、情報収集している中でいくつか疑念に感じたことがあったそう。山口さんによると一部の養鶏場ではニワトリに添加物や薬が与えられていて、そうしたニワトリが産んだ卵を人間が食べることによってアレルギーに繋がることもあるのだとか。
しかも卵の黄身の色も変えようと思えば変えられるそうで、見た目が美味しそうという理由で人工的にオレンジにしている卵もあるらしい驚。
サラリーマン時代に感じた家族の健康、養鶏場の現状を目の当たりにしたことで、やますけ農園では安心して食べられることにこだわったそうです。
しかし、養鶏場をはじめた当初は経験ゼロからの出発で苦労の連続。情報源は本やインターネットを使っての手探り状態で、せっかく産まれた卵も売れずに破棄しなくてはいけないこともあったんだとか。
そうした試行錯誤の結果、行き着いたのが、いかにニワトリのストレスを減らして自然な状態で飼育できるかということ。
実際に鶏舎を覗くと、のびのびとニワトリたちが生活していて、なにより思った以上に臭いが気にならない! というのもニワトリたちが生活する空間は全て自然のものを使っているそうで、糞なんかも全て自然発酵されるので臭いが少ないらしい。
よく見ていると数匹オスが紛れていました。
理由を伺ったところ「メスだけだとダメなんですよね、不自然だしオスがいるだけでやっぱり違う。人間の世界と近いかも(笑)」
やっぱりニワトリもメスだけじゃなくてオスがいるだけで、意識しちゃうようです。
一般的には卵を産まないオスを飼育する養鶏場は少ないそうですが、こうした環境も全てニワトリのためを思ってのこと。
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