【気ままなツーリング】峠を越えて猪苗代湖周遊〜石部桜ツーリングコースをご案内
強清水(こわしみず)〜石部桜
国道294号が、郡山から猪苗代湖の北端を通って会津若松へと抜ける国道49号とぶつかる手前を、看板に従って右手に入っていった先に「強清水」というところがあります。
ここは「会津の名水」として古くから知られているところで、現在もお蕎麦屋さん3軒がこの一角にかたまっています。
強清水は、お蕎麦と、まんじゅうやニシンの天ぷらが有名です。筆者お勧めはこの「千本蕎麦」さん。今日は残念ながら店先の写真だけで寄らずに、先を急ぐことにします。
国道294号を先ほど強清水への分岐を曲がったところの少し先、国道49号との交差点の直前に、左に入る細い道があります。山を避けるように北へ迂回していく49号をよそに、奥羽山脈の端から会津盆地めがけて西に一気に抜けていこうという、細いくねくねの峠道「滝沢旧道」です。
ついつい攻めたくなる気持ちはよくわかりますが、道が細い割に抜け道で活用する地元の人や途中に集落があるために車も走っていて、対向車は来ないだろうと安心していると突然来て驚くことに。カーブミラーも集落周辺以外は少ないので、くれぐれも気をつけて走ってください。
しばらく行くと視界がまた開け、遠くには残雪の山、そして会津若松市街から開発が進んでくる住宅地を阻むように広がる一面の田んぼの中に、とても大きな桜の木が立っているのが見えると思います。
これが「会津五桜」の一つ、「石部桜」です。
樹齢約650年といわれる石部桜は、蘆名氏の重臣、石部治部大輔の屋敷の庭にあったと伝えられており、10本の幹がのびのびと枝を広げるエドヒガンザクラの大木です。ちなみにそのあたりの地名も「石部」です。
田んぼの中にぽつんと立つ満開の桜の大木は目を引くので、峠道からでもすぐ分かります。
それにしても今年は桜の開花時期の見極めが難しかった……。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ルートはなるべく詳しく書きましたが、以下のGoogleマップのマイマップにピンを立ててありますので、それで確認してみてください。
取材時は雪で迂回せざるを得ませんでしたが、猪苗代湖をぐるりと廻る道は筆者お気に入りです。夕暮れ時には「天鏡湖」という別名のとおり空を映す猪苗代湖と、山の向こうに沈む太陽、オレンジから紫そして藍色へと色を変えていく空がとても綺麗で、お気に入りの浜でぼんやり空を眺めるのも悪くないですよ。
また会津盆地の夕暮れも、なんだか懐かしいような、日本の原風景といった風情があって、たまにびっくりするほど空が焼けることがあります。
ぜひ走りに来てください!
おまけ
前回好評だった、安いガソリンスタンド情報もあわせてマッピングしました。今回のルートでは、やはり郡山で給油されることをお勧めします。会津若松市内は郡山より一般的に価格が高いです。