【気ままなツーリング】峠を越えて猪苗代湖周遊〜石部桜ツーリングコースをご案内
「そば道場」経由、湖の西岸を走……こちらも残雪で抜けられない!
県道6号・郡山湖南線を4kmほど走り、いよいよ山懐に入ったなというあたりの左手に、休石温泉「太田屋」があります(こちらは日帰り入浴も可で、源泉かけ流しの露天風呂もありますよ)。そのまま進んで三森トンネルを抜けると、奥羽山脈の向こう側に抜けたことになります。
郡山から猪苗代湖に抜ける道は、この県道6号と国道49号の主に2本ですが、筆者は国道よりは県道のほうが好きです。整備が進んで少しずつ走りやすくなっています。この三森トンネルを抜けるとぱっと視界が開けて、ぐんぐん猪苗代湖へ向かって下っていくのも好きなところです。
下りきるともう猪苗代湖南端のほど近く。猪苗代湖の向こうに磐梯山が見えてきます。途中で右にそれて「舟津浜」に寄り道するのも気分がいいです。
猪苗代湖は福島県のど真ん中に位置し、日本で4番目に広い湖です。また湖面の標高は514mあります。このあたりは湖水浴のできる浜とキャンプ場がいくつもありますので、ぜひお気に入りの浜を見つけてください。
筆者はときどき車でこの舟津浜にキャンプ用の椅子を持って行って、市内で買ってきたパンをかじりながら、風に吹かれてのんびり景色を眺めたりしています。天気の良い日は最高です!
県道に戻って、御代交差点で国道294号・会津街道に出たら右折。三王坂トンネルを抜け、国道がカクッと曲がるあたりに「サニーランド湖南」という温泉施設があるのですが、その隣(奥)に「そば道場」というお蕎麦屋さんがあります。
地元の「湖南高原そば振興組合」が運営しており、安くて美味しいお蕎麦が食べられます。が、なんと、取材当日はお休み。4月いっぱいまでは冬期休業期間でした(営業開始後は、金・土・日の週3日、お昼の営業です)。気ままなツーリングとは言え、踏んだり蹴ったり……。
以前の写真ですが、こちらで食べたもりそばです。このときは蕎麦の若芽をカイワレのように載せて振る舞ってくれました。コシのある蕎麦がおいしいです。ご近所のおばちゃんがお店を切り盛りしていて、その素朴な雰囲気もまたいいです。
お休みにがっかりしつつも、予定どおり湖の西岸を廻るコースを目指します。
信号の先の交差点で「青松浜」の看板のほうへ右折。ここから青松浜と、松林と砂浜が美しい秋山浜を経由して、湖の際を走りながら、湖の西岸を北上する県道376号線を走るつもりでした。
▲秋山浜▲
しかし、途中で写真を撮っていると、よく手入れされたZ2に乗った男性が向こうからやってきて隣で止まると「この先通り抜けできませんよ〜」と教えてくれました。
また残雪か……。性格上「通れない」と聞いただけで諦めるわけにはいきませんので、本当のところどうなのか見に行った結果がこれ。ちょうど道が上っていく手前あたりです。
通れていたら、途中からこんな景色が眺められるはずだったのですが……残念! 猪苗代湖に突き出た細長い岬(材木山)と湖対岸に磐梯山が眺められる絶景ポイントがあるんです。
▲写真は夏〜秋頃のものです▲
道幅は狭いのですが、このルートもおすすめコースです。
このあたり、浜に出る道と、湖を廻れるルートがつながっていないところがありますので(川を越えられないところは橋まで戻らないといけないため)、地図で確認していただけたらと思います。
気を取り直して、また国道294号に戻って北上します。この道は白河市から会津若松市へ抜ける「会津街道」。今回予定していたルートではありませんが、とても気持ちよく走れる道です。