ライダー歴20年の筆者がこっそり勧める福島でツーリングするなら立ち寄りたい秘湯「湯岐温泉」
旅館がわずか3軒の湯治場「湯岐温泉」
いよいよ湯岐温泉へ向かいます。いったんもと来た国道289号を戻り、県道27号〜111号と南下します。
湯岐温泉の入り口にやってきました。細い林道を上っていきます。漂う秘湯感がたまりません。
湯岐温泉は「和泉屋旅館」「井桁屋」「山形屋」の3軒の旅館があり、和泉屋旅館さん、山形屋さんは日帰り入浴が可能です(井桁屋さんは不明)。
無色透明のアルカリ単純温泉、湯温は39〜40度と温めのお湯で、のんびりつかって心身ともにリラックスできるのが気に入っています。以前、和泉屋旅館さんに行ったことがあるので、今回は山形屋さんの岩風呂に入ってみることにしました。
山形屋さんの岩風呂は混浴ですが、女性専用時間が1日3回、9時〜10時、14時〜15時、21時〜22時に設けられていますので、混浴はちょっと……という女性も安心です。掛け流しなので「湯浴み用のバスタオルを巻いて入っていいですよ」とのことですので、混浴時間帯の女性の利用も敷居が低いかと思います。
バスタオルの用意のない方には貸し出しのサービスも(別料金200円)。利用料金の支払いやタオルの貸し出しについては、旅館入り口で旅館の方に声をかけてください。明るい女将さんの対応がとっても好印象。
岩風呂ののれんをくぐり入り口を開けると、一歩入った正面ガラス窓の向こうが湯船になっています。左に下駄箱、上がると洗い場に沿った廊下が脱衣所になっていて、奥のアコーデオンカーテンの先は女性専用で浴槽からは見えないようになっています。
誰もいないときに岩風呂の写真を撮ろうと思ったのですが、湯気で曇ってしっかり撮れませんでした。雰囲気だけおわかりいただけるでしょうか。
8人は入れる湯船に大きな岩がそのまま取り込まれていて、底のほうからときおり、ぽこぽこと大きな泡が。この岩の下からも温泉が自噴しているようです。温めのお湯に1時間、ゆっくりつかって、心の底からリラックス…。上がると体はぽかぽか、お肌つるつる! いただいたパンフレットによると、1回30分〜1時間、1日に4〜5時間(けっこう長め!)つかるとよいそうです。
入浴料金は、1回入浴:岩風呂300円/内湯500円、1日入浴:岩風呂500円。先ほど書いた湯浴み用のバスタオルの貸し出しは200円。個室が使える日帰り休憩は10時〜16時まで、1人1,500円、食事付きで2,000円(1日入浴料込み、税別)。別棟に家族風呂もありますが、そちらの利用については旅館にお問い合わせください。
施設はよく言えば素朴またはワイルド、悪く言えば最低限のものしかありません。洗面台も入り口に一つあるだけ、浴槽からも見えるし、大きな鏡の前で髪をばっちりブローしたいとかは無理でしょう。そのあたりを素朴でよしと思えるかどうかで感想も分かれるかと思いますが、秘湯・ぬる湯好きにはたまらない温泉の一つだと思います。
実は今回、女性専用時間帯に利用する予定で向かったのですが、途中の滝や城跡でのんびりしすぎたせいで途中から混浴になってしまいました。混浴初体験でしたが、たまたま居合わせた人たちとのおしゃべりや情報交換も楽しくて、なかなかいいものだなと思いました。
まとめ
湯岐温泉には、評判を聞いて遠くから訪れるライダーも多いそうです。各旅館ともネットで宿泊の申し込みができ、また和泉屋旅館さんにはライダー向け宿泊プランもあるようです。
温泉好きの方は、ぜひ湯岐温泉に行ってみてください。これからの時期、もう少し南の県境にある矢祭山はツツジの名所ですし、県内は林道も多く、新緑の頃の山や里山の風景は本当に綺麗で、オン・オフともに楽しめる道が福島にはたくさんあります!
<おまけ>
ツーリングで気になるガソリン代。福島県内で給油するなら、今回走ったあたりだと郡山・須賀川・玉川あたりのセルフスタンドやJAが安いです。
山形屋〒963-5533 福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐31
0247-43-1370
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