ガイドさんが勧める会津若松城(鶴ヶ城)の見どころと四季折々の季節イベントを紹介
会津若松城(鶴ヶ城)を観光する際はガイドさんが必須!
鶴ヶ城にある観光案内所から申しこめば、ボランティアガイドが鶴ヶ城を案内してくれるんです。会津や鶴ヶ城の歴史について熟知したガイドさんと一緒に外周を10〜15分かけて周ります。実際に編集部も申し込んでみました!
出典:http://www.tsurugajo.com/park/index.html
スタートは椿坂方面から。はじめに案内されたのは石垣に積まれた中にあるひときわ大きな岩。こちら「鏡石」と呼ばれていて、近くにある東山温泉から切りだされた岩で、その重さは推定7.5トンになるそう。別名「遊女石」とも呼ばれていて、この岩を運ぶ際に岩の上に女性を乗せて運んだという記録があるのだとか。
続いてこちらの凹み。なんだと思いますか?
第二の門である“太鼓門”があった柱の痕なんです。ここにあった太鼓門の上には直径1.8メートルほどの大きな太鼓が設置されていて、有事が合った際は太鼓を鳴らして周囲に知らせていたそうです。
そして、ふと石垣を見ていると気になる形をした石が……。豚の鼻みたいな形ですね笑。
実はこれ、魔除けとして積まれているものだそうです。石垣にはこうした魔除けがいくつもあって、武者走りのところにはこんなに大きな魔除けもあるんですよ! よく見ると♡の形にも見えますね。
隠れミッキーを探すような感覚で、是非探してみてください笑。
石垣は当時の建築技術が集約されていた!
鶴ヶ城の建築にあたり当時の建築技術についても興味深いお話を聞くことができました。
鶴ヶ城の特徴でもある赤瓦は、会津の厳しい冬の寒さで瓦が割れやすかったことから強度アップのため、瓦に鉄分を含ませて焼くことから赤くなるようで、幕末時代の頃は東北にあるほとんどのお城が赤瓦だったそうです。
次に鉄門周辺の石垣の角に注目。よく見ると、石垣の角だけ不思議な積み方がされているのがわかるでしょうか?
これは“算木積み”と呼ばれるもので長辺と短辺の岩を交互に積むことで、強度アップを図る技法なんだそう。一見すると雑なようにも見えますが立派な当時の建築技術なんですね!
こうして石垣を見ているだけでも、多くの歴史が垣間見れるのはガイドさんが居るからこそ。普通に周っていては絶対に気づかないと思います。