日本酒の蔵元がつくる“絶品スイーツ”が楽しめるイベント「スイーツデー」に行ってみた!
長い冬もようやく終わって、いよいよ春到来! お酒好きの身としては、お花見が待ち遠しい今日このごろですが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今回はそんなお花見気分も先取りできちゃうイベント、福島県郡山市の蔵元・仁井田本家さんで月イチで行われている「スイーツデー」のご紹介です。
酒蔵でスイーツ? と不思議に思う人もいるかもしれませんが、行けばきっと納得! お酒好きもそうでない人も、家族みんなで楽しめること請け合いです♪
スイーツ × 日本酒、蔵元主催のイベント「スイーツデー」
仁井田本家さんは、郡山市で約300年の歴史を持つ老舗の蔵元です。すべてのお酒で無農薬・無化学肥料で栽培された“自然米”を使用し、お水は裏山の湧き水と、自社の田んぼ近くから汲み上げた井戸水という天然水を贅沢にW使い、素材にとことんこだわった酒造りをしています。
自然の恵みをそのまま活かした代表銘柄「金寳自然酒」は、大地の力強さを感じるしっかりした旨みと上品な甘さのバランスが絶妙で、飲み飽きしないお酒。私は密かに“オーガニック系日本酒”と呼んでいます。
先日の「福島県春季鑑評会・純米の部」で見事、金賞を受賞されたとのこと! 今後がますます楽しみな注目の蔵元さんです。
趣向を凝らした“蔵スイーツ”を堪能
「スイーツデー」が行われるのは、毎月第4土曜日。午前中の早い時間から、蔵にはたくさんの人が訪れていました。
スイーツを探してさまようと、あった!ありました!
ショーケースに並ぶおいしそうな“蔵スイーツ”たち。酒粕や日本酒を使った「ふわとろ」をはじめ、同じく糀糖や酒粕を使った生キャラメル、酒かす飴などが売られています。
一番人気はこちらの「ふわとろ」(400円)。
プレーン、黒ごま、たまござけ、酒かすの4種類があり、たまござけと酒かすにはちょっぴりアルコール入り。
スプーンですくうと、なんというプルプル! 口にいれるとほろほろと溶けていって、後にはほんのりお酒の余韻が(たまご酒を食べました)。プリンというよりババロアに近い感じで、濃厚だけどしつこくない甘さがポイント。一口食べるたび、幸福感が押し寄せてきます。
お次は生キャラメル。(糀糖650円、酒粕700円)
愛らしい、丸い容器を開けると、ひとつずつ包まれたキャラメルが。これまた優しい甘さ! 丁寧に作られているのがわかりますね〜。もったいなけど、もっと食べたい! そんな後引くおいしさです。
そして、酒かす飴。(390円)
酒かすの味わいがしっかり感じられて、なおかつ自然な甘み。まるで甘酒をなめているような感覚です。これは常備したくなる!
“身体に優しいものを” 仁井田本家のこだわり
これらのスイーツはすべて蔵人さんたちの手作り。しかもメインのお酒と同じく、原料はたまごやゴマにいたるまですべて無農薬・無科学肥料! 中には砂糖を使わず自然の甘みだけで仕上げた商品もあり、子どもからお年寄りまで安心して食べられるよう工夫されています。
これほどまでに身体に優しいものに徹底してこだわるのは、仁井田本家さんの掲げる信条が「酒は健康に良い飲み物でなければならない」とあるから。当然蔵で作るスイーツにも、その思いが反映されているというわけですね。
もともと「スイーツデー」を始めたのも、「蔵に気軽に遊びに来て欲しい」「お酒の飲めない人やちびっ子にも楽しんでもらいたい」という考えからだったそう。自然に優しく、身体に優しく、そして人にも優しい仁井田本家さんのもの造りの理念。それを知って私はますますファンになってしまったのでした。
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