福島・二本松・郡山の観光スポットを弾丸で巡ってきた! 【勝手に福島横断レポート:中編】
先日行った『福島横断レポート』の中編です!
前編を見逃した方はこちらからご覧ください。
太平洋の恵み溢れる都市いわきからスタート! 【勝手に福島横断レポート:前編】
朝からトラブル発生! SNSで助けてもらう
前編は、いわきからスタートして塩屋埼灯台をはじめ自由気ままに海を感じられるスポットを巡り、南相馬の原ノ町に宿泊しました。
2日目も天候に恵まれてスタート!
そして、中通り地方に向かうため『原ノ町→相馬→福島』という順で移動を計画。JR相馬駅から福島駅までのバスが運行しているようだったので、早朝から相馬駅を目指すことにしました。
余談ですが、こちらJR原ノ町駅前には、国の重要無形民俗文化財に指定されている相馬野馬追の銅像があります。今年は福島TRIPでも参加してきたのですが、まさに戦国ドラマさながらの迫力でした! 皆さんにも是非一度は見てほしいです^^
さて、話は戻りますが、原ノ町駅から20分程度で相馬駅に到着。バスの時間まで1時間ほどあるので少しプラプラした後、念のためバスの乗り場をJRの方に確認すると、
JRの方:この前の大雨で運休になってたと思うよ〜
筆者:んんっ!?
そんな情報どこにもなかったんですけどなぁ……と思いつつ、念のため営業所に直接伺い確認。
バス会社の方:明日からなら動くよ〜
筆者:オワタ(´Д` )
筆者:他に行く手段はありますか?
バス会社の方:んー、次のバスは3時間後だからそれ待つか、仙台まで一度出てから福島に向かうしかないねぇ(トータル3時間以上かかる)
筆者:オワタ(´Д` )
どちらを選んでも3時間以上の時間ロスは痛い……。
ということで、なにか策はないものかと再び原ノ町に戻り作戦会議をすることに(1人作戦会議)。
お腹もペコペコだし、と思っていたらたまたま喫茶店が! モーニングを注文し情報収集をはじめました。喫茶店のモーニングってなんでこんなに美味しく感じるんでしょうかね笑。
その状況をSNSで投稿したところ、ひとつのコメントが。
どうやら、原ノ町から民間のバス会社で福島にいけるらしいとのこと!
しかも、モーニングを食べ終えるくらいの丁度いい時間にバスがあったので、歓喜。この時にコメントしてくださった方には本当に感謝感激です。
下手したら2日目が、ほとんど待ち・移動で終了するという最悪なパターンも考えられたので……。
中通り進出! 県庁所在地でもある福島市から
ということで、無事に原ノ町からバスで福島市に到着! なんとか午前中の間に移動できました。2日目はカメラマンの伊東(通称:伊東ちゃん)も合流し一緒に回ることに。ちなみに、ここでやっと今日の行き先を決め始めました(伊東ちゃん、無計画さに笑う)。
まずは、東京にいる編集部内のメンバーに買ってきてほしいとお願いされていたご当地お菓子「みそぱん」を求め、駒田屋本舗さんに伺いました! こちら、数あるみそぱんのお店の中でも、元祖みそぱんで有名なお店。なんと創業は江戸時代まで遡るという超老舗です。
蒸しパンのような見た目で生地に練りこまれた味噌の甘じょっぱさがクセになります。みそぱんと酪王カフェオレを移動中の車の中で頬張りながら、足早に次の目的地へ。
「あ、お土産忘れた……。」
旅の疲れを癒しに飯坂温泉街をめぐる
普段の運動不足がたたってか既に足がパンパン……。旅の疲れを癒すには、やっぱり温泉! ということで次に訪れたのが飯坂温泉です^^ 飯坂温泉街は、各所に公共浴場などの温泉が点在していて、熱めのお湯が特徴。あの松尾芭蕉も訪れたとされる有名な温泉地でもあります。
もう駅からすぐの場所に足湯があるくらい温泉がいっぱいあるんですよ! 早速、飯坂温泉駅近くの波来湯公園にある足湯でマッタリ。近場に無料で利用できる足湯があるなんて最高ですよね、一度入ると出られない笑。
お腹も空いてきたところでお待ちかねのランチ! お昼は飯坂温泉名物の円盤餃子に飯坂つけ麺の鉄板セットを注文。 ひぇ〜皮がパリパリで中がジューシー! もちろん名物のラジウム卵も忘れずに完食^^ 食べ過ぎた……。
自然と一体化した摺上川ダム
2日目は車での移動がメインなのでペース上がります。テクノロジーに感謝(!)しつつ、続いて訪れたのが、摺上川ダム(別名:茂庭ダム)。急にマニアックになりました笑。
摺上川ダムに訪れたのもダム好きな知人(別名:土石流さん)がオススメするスポットとして推してたからなんですね。土石流さん曰く、摺上川ダムの形状はロックフィルダム型と言われているそう。なんだか名前がカッコイイ!
福島市から車で約30分ほどの場所にあるにも関わらず、東北の中では規模の大きいダムなんだそうです。周りは、こんな自然に囲まれた田園風景。都市部から車でちょっとの場所ですが、雄大な自然が広がっていることに驚き。
「こ、これは……。」某人気漫画に出てくるような巨大な壁……? ではなく笑。 町の裏に見えるの摺上川ダムです。にしてもこれ凄い。
あたりはすごく穏やかな雰囲気でダムからは、こんなに良い景色が眺められました。デートスポットとしてもあり(!?)なんじゃないかと思う穴場です。ひとしきり館内も見学した後、ダムマニアなら絶対に集めるダムカードをもらって、摺上川ダムを後にしました(土石流さん、ありがとう!)。
館内の展示物で無邪気に遊ぶ伊東ちゃん。
まるで100万ドルの夜景! 信夫山、烏ヶ崎展望デッキ
再び福島市に戻ってくる頃には日が落ちて暗くなりつつありました。さて、この日のラストを締めくくるスポットは少しロマンチックな場所にしたいと考えていると、ある一つのスポットが候補に! それは、福島市のシンボルでもある信夫山です。福島市の市街地にぽっかり浮き出たように残された山で、ここの烏ヶ崎展望デッキが夜景でオススメのスポットとのこと。 ということで早速、信夫山を車で登り烏ヶ崎展望デッキを目指しますが、駐車場に到着するも街灯もなく少し怖い笑。スマホのライトで照らしながら向かうこと5分。 雑木林を抜けると、そこに……。
正直メンズ2人で「夜景って……」なんても考えていましたが、「おおおおっ!」 口に出てしまうのもそのはず、見てくださいこの絶景! 少し怖い思いをして来た甲斐があったもの。いやーきて良かった^^
2日目は福島市を拠点に移動しつつ、烏ヶ崎展望デッキからの夜景と良い締めになったのではしょうかね! 本日、一緒に旅したカメラマンの伊東ちゃんとも別れ、宿を取っている二本松市に移動。明日は、二本松市からスタートです。
伝統と歴史が色濃く残る二本松市から3日目スタート!
いわき市から始まり、はや3日目。 本日のスケジュールは中通り地方からゴール地点でもある会津地方に向かう予定です。今日も早朝から移動開始! 最初に向かったのは、日本100名城にも数えられる二本松市のシンボル、霞ヶ城(別名:二本松城)。勿論、徒歩で向かいます! 二本松市は、福島を代表する名峰、安達太良山の裾野が広がる標高の高い場所に位置していることもあり、地理的に勾配が激しい。朝からいい運動になります。
「ひぃひぃ」言いいながらも、JR二本松駅から徒歩20分ほどで霞ヶ城に到着。
戊辰戦争の際、12〜17歳という若さで出陣したとされる少年兵部隊(二本松少年隊)の像。今にも「撃てーっ!」という掛け声が聞こえてきそう。
人気旅行サイト・トリップアドバイザーの「行ってよかった!日本の城ランキング2015」にもランクインして話題となりました。 桜の季節や紅葉の季節は特にオススメのスポットですが、訪れた時期が9月中旬ということもあり、松の木も青々としていました。
絶景スポットでもある安達太良山が一望できる本丸に行こうとしましたが、この時期は二本松市の伝統行事、菊人形祭りの準備中のため立ち入ることができず……。時期を間違えた! と激しく後悔。
小雨になってきたところで、引き返すことにしました。
二本松名物! まるまるプルプルして可愛いらしい玉羊羹は絶対外せない
霞ヶ城と駅周辺の往復で既にヘトヘト……。が、やはりこういうときこそ、人間は糖分を欲するのです! ということで二本松の名物、玉羊羹を求めて江戸時代から続く老舗和菓子店の玉嶋屋に寄ってみることに(改めて思ったのですが、福島には歴史の長い老舗が多いですね。) 玉羊羹は一般的な羊羹とは違って丸々とした形が特徴で、覆われた包装を楊枝で突くとプルプル揺れてとっても可愛らしい♪
入店してからサービスでいただいた麦茶と一緒に美味しくいただきました! ほどよい甘さが五臓六腑に染み渡る……。ちなみに、ボウリング玉ほどの大きな玉羊羹もあったのですが、撮影するのを忘れてしまいました泣。あまり長居している時間はありませんので、このまま郡山に移動します!
東北第2の商業都市・郡山を一望
間が悪いことに、土砂降りの大雨に見舞われる……、2日前の快晴はどこへやら……。その影響で移動が大幅に制限されつつも、郡山のシンボルタワーであるビッグアイに登って郡山の街並みを撮影してきました。
さすがだぜ郡山。眼下にはビルや町並みが続いています。これぞ都会的とでもいうんでしょうかね、こういう景色もいいもんです。 ビッグアイの展望台にはプラネタリウムが設置されているんですが、なんと世界一高い場所にあるプラネタリウムとしてギネスに認定されているのだとか。もう展望台いっぱいにプラネタリウムの球体が収まってます。面白いですよね!
そのほかにも、宇宙にまつわる展示物を見て体験できるスペースパークや昭和、大正時代の郡山駅周辺を再現したジオラマの展示が。 このジオラマがこれまた精巧にできているんですよ。ボタンを押すと蒸気機関車が走り出すギミックもあって、しばらく見入ってしまいました。
課外授業が多いんでしょうかね、小学生くらいの学生が多かったです。
学生時代通いつめていた、みたか食堂の懐かしい味
「そういえば、お腹が減った……。」二本松からの移動で気付けばもうお昼。
実は、学生時代に郡山は毎日通っていたのでご飯処はある程度知っているのですが、やっぱり思い出すのは当時の味。よく同級生と通いつめていたJR郡山駅から徒歩5ほどにある「みたか食堂」にお邪魔しました。
うん、この変わらない佇まい笑。
おじちゃんもおばちゃんも変わらない。よく座っていた座敷の部屋に通してもらい、頼むメニューも学生時代と変わらず「みそ五目たんめん!」を注文。
「これこれ、この味!」
変わらない美味しさで安心すると同時に懐かしさが込み上げてきちゃいました。何年経っても変わらないものって重要ですね〜、とほっこり。
郡山発展のキッカケ「安積開拓」が分かる開成館
郡山市最後のスポットとして訪れたのが開成館。東北開発の先駆けともされる「安積開拓」に関する資料や展示物が数多く飾られています。今の郡山発展もこの安積開拓があったからなんですね。 総勢で85万人(!)が安積開拓に関わったとして規模の大きさが伺えます。国の一大プロジェクトでもあった安積開拓は、約40km以上も離れた猪苗代湖から途中の山を越えて水を引いてくる壮大なプロジェクトでもありました。
郡山の歴史に触れることができる開成館ですが、雨の中でも訪れたかった理由には、館内がレトロ感漂う素敵な内装だったからです笑。個人的にはかなり穴場の観光スポットだと思いました。写真を見れば分かってもらえるはずです!
福島県内でも商業都市として栄えた近代的なイメージとは真逆で、明治初期の西洋文化が入ってきた時代にデザインされた館内。
きっと最近のオシャレ女子にはウケそうな魅力がある建物ですので、郡山観光の際は行ってみてほしい!
いよいよ会津に突入! でも、雨すごい!
そろそろ会津若松に移動しようと開成館を後にしましたが、相変わらず雨が止まない汗。ひとまず、JR郡山駅に戻り学生時代によく乗っていた磐越西線で最終地点である会津若松に向かいました。 学生時代の通学路でもあったので、懐かしさを感じつつ気付いたらウトウト……。1時間ちょっとの道のりでしたがほぼ爆睡笑。眠気まなこのままJR会津若松駅を出るも……また、雨!! もう赤べこもずぶ濡れですよー。あ、この赤べこですがちょっと前にイタズラで首が折れちゃったらしいんです汗。何とか無事に完治してました。よかった、よかった。
結果、雨が止む様子もなく(むしろひどくなってる)移動を断念! 4日目に繰り越して会津地方を巡ることにしたのでした。
後編につづく!