太平洋の恵み溢れる都市いわきからスタート!【勝手に福島横断レポート:前編】
お待たせしました! つい先日行った『勝手に福島横断レポート』のまとめです。
横断中は、基本的にSNSを通じて現在地や道中に立ち寄った場所などをご紹介していましたが、改めて記事としてまとめてご紹介しますので、見逃した方は是非御覧ください^ ^
1記事でまとめようと思いましたが、ボリュームが多すぎるため前編、中編、後編に分けてご紹介します笑!
なぜ福島を横断したのか
つい先日の記事でもご紹介したように、福島は日本で3番目に大きい県であり、中でも大きく分けると3つの地域に分かれています。 3つの地域は「会津・中通り・浜通り」と言われてまして、それぞれの地域ごとに特色があり、一つの県でありながら、一口に「○○で有名な県」と言い表せない魅力がある県だと考えています。 強いて言えば”一粒で3度美味しい県”といった感じです笑!
そこで、それぞれの地域ごとのもつ魅力を紹介することで結果的に福島の魅力を知ってもらうキッカケになればと考えたのが『福島横断レポート』でした。なにより、筆者としても実際に自分の足で自由に見て回りたいという気持ちが強かったので、せっかく横断するなら旅の道中を共有して楽しんでもらおうという思いも。
ということで3泊4日の福島横断は宿泊先や移動ルートの厳密な計画がないまま、スタートしたのです笑! 車社会でもある福島で車も持たず、徒歩か公共の交通機関、たまに編集部のメンバーに助けに来てもらいながら(´Д` ) 特に、当日の宿探しには苦労しました汗。
※旅行の計画は入念に立てましょう!!!
横断中に立ち寄った福島県内の都市
福島県の3地域「会津・中通り・浜通り」を横断するためのスタート地点は、浜通り地方にあるいわき市として、ゴールは筆者の故郷でもある会津地方にある会津若松市。主に立ち寄った都市は以下のような感じです。
【いわき地方】
・いわき市
・楢葉町
・南相馬
・相馬
【中通り地方】
・福島市
・飯坂町
・二本松市
・郡山市
【会津地方】
・会津若松市
・喜多方市
・下郷町
・南会津町
本当は、端から端のいわき市から只見町まで向かいたかったのですが、数日前の「関東・東北豪雨」の影響により交通手段が定まらないため只見町までのルートは断念……。(道中、この大雨の影響で大変な思いをしました笑。)
福島横断レポート1日目がいわき市からスタート
前日の夜中には到着して、『勝手に福島横断レポート』1日目がいわき市からスタート。前述にもあるように「関東・東北豪雨」が数日前にあったばかりだったので、天候面なども気になっていましたが、そんな不安が吹き飛ぶ快晴で、幸先の良いスタートでした!
いわき有数の絶景スポット、塩屋埼灯台へ
この企画自体が自由気ままな内容のため、いわきにきたら海に行きたいという個人的願望(今年の夏は、海に行ってなかったので……。)により、海が一望できる「塩屋埼灯台」を目指すことに。 JRいわき駅前から出るバスに乗り、揺られること30分ほどで海の見える薄磯海岸方面に到着! ここは今も震災の復興整備工事が行われていて、バスの中から見ていた田園風景からガラっと変わる景色に少し面食らいました。
すぐそこは海なので、早速、今年初海を拝みに向かう。
やっぱり海は良いですね〜、潮風にあたりながら朝から黄昏てました。
工事現場の人に塩屋埼灯台への道を聞くと、海岸方面に出て、道なりに進めばすぐ分かるとのことだったので整備工事が行われている脇を抜けて海岸沿いを歩いてくと、すぐ先に銅像が建っています。
実は、この銅像は昭和の歌謡界を代表する歌手”美空ひばりさん”の銅像でして、いわき市は美空ひばりさん縁りの地として有名なのです。銅像の先にある塩屋埼灯台の下には、美空ひばりさんの歌碑もあります。ちなみに、それぞれ前に立つとセンサーで曲が流れる仕組み。
美空ひばりさんの歌碑がある場所からは、もう目の前に塩屋埼灯台が見えます。
そして、ここから登らなくてはいけないんですね笑。「意外と険しいな……。」と普段の運動不足を恨みながら登ること5〜6分で塩屋埼灯台の麓に到着です。
「ぬうっ!」と出てきた灯台ですが、灯台の頂上までは103段。再び登ります汗。
が、しかし! 頂上に着いて気づいた。
「高所恐怖症だった……。」
それを思い出した瞬間、足がガッタガタだったので、進める限界である展望台の入口から数枚写真を撮って、ものの数分で降りるはめに。(本気で怖かったんです汗。)怖くてカメラのファインダー越しでの景色でしたが、それでも十分伝わる絶景。高いところが平気な方なら展望台は絶対にオススメだと思います!
震災後のいまが分かる福島第一原発に最も近い竜田駅を目指す
塩屋埼灯台で旅の無事を祈るとともに、そこから再びJRいわき駅前に戻って次の目的地を決めるための小休憩を挟みました。(道中、たくさん道草や小休憩を挟んでます笑。)
当時の状況にぴったりのカフェ「ブレイク」で一息ついて、次は震災の影響で一部区間で不通となっている常磐線の竜田駅を目指しました。
竜田駅まで乗車していたのは筆者だけで一人寂しく下車。それにしても駅周辺が青々とした木々に囲まれているので、本当に沿岸沿いで合っているのか不安になりました汗。
駅から徒歩30分ほどにある天神岬に向かうと、海沿い近くには真新しいテトラポッドが無数に並べられていて、こちらも同様に復興のための工事が進められている様子。
さらに、海側に向かうと震災の影響なのか、ガードレールがぐにゃりと曲がりきっていて、印象的だったのが一軒だけポツリと残された家屋。
なぜか大きく損傷した様子もないので、気になって周辺で工事をしている方に聞いたところ、笑顔で「某有名人T・K氏の別荘だよ!」との返答が返ってきたので、ある意味拍子抜けしました汗。※あくまで噂です。
本当に気さくな方で、自己紹介も兼ねて名刺を渡したら、「スカウトされるのかと思った笑!」なんて仰ってました笑。
一方で、話の中には震災後の苦悩や現状に対する憤りなど、実情についてお話する場面も。 この竜田を目指した理由も、正直、筆者も触れるべきか悩んだ原発や震災から4年半経った現状を実際に見ること、福島を紹介するうえで震災や原発は避けて通れないと思い、改めて記憶に残しておくためです。
しかし、それ以上に震災から4年半経った今でも姿形には見えない震災の傷跡が今でも残っていることを改めて感じました。
お礼を言って、その場を後にしましたが、いわきに戻るための電車の時間がギリギリなことに気づき、大慌てで駅に向かうも時遅し……泣。
これも旅の思い出の一つに、と自分で自分を励ました後、つぎの電車が2時間後ということで、駅周辺を歩いて散策してみました。この竜田駅のある楢葉町は、つい先日の9月5日に避難指示解除となったばかりですが、やはりまだ実際に町に戻ってきた人は少ないようで、駅周辺を見て歩いても生活感が感じられないところが多い印象。
これだけの家が立ち並んでいるのに、人がいない町の様子は寂しさを感じます。
そうして、いわきの今を自分の目で見て、改めて記憶に残すとともに竜田駅を後にしました。
いわきの人情と海の幸に感謝!
またまたJRいわき駅前に戻ってきました!(車がないと移動の拠点が大きな駅になってしまうので、この往復が大変でした汗)
やっとの思いで見つけた1日目の宿は、南相馬にある原ノ町駅前にあるようで、行く手段は、さっきまでいた竜田からの代行バスを乗るルートのみ。しかも、そのバスは1日2本しかないので、最終便が出発する2時間後の電車を待つことにしました。
いわきといったら海鮮! 隠れ家的名店「和楽 魚菜亭」
その頃にはもう18時を回ったので、お楽しみのディナー! いわきといえば海鮮が食べたいということでお店探しを開始しました。
そこで見つけたお店が「和楽 魚菜亭」です。JRいわき駅から徒歩3分ほどの夜明け市場にお店を構えている割烹料理店。普段は混み合っていて中々入れないようですが、たまたま空いていてすんなり入店。初日の天候の良さといい、この旅では何か持っているぞ! と確信しました笑。
早速、お店の方にオススメを聞いてみたところ今が旬のカツオ、ギンポの煮付けを注文! あ、あと生ビールも。
今日1日歩き疲れたのもあり、お腹ペコペコ……。 そして生ビール到着! お通しにサンマのから揚げ!(お通し豪華すぎません?)
こういう時の生ビールもまた格別、飲んだ瞬間
「カアアァァァァァァァァァァァァッ!!!」
ってなりました笑。
最初にカツオ、続いてギンポの煮付けと出してもらいましたが、本当にどれも美味い! マスターが「ギンポの煮付けは肝がオススメだよ〜」とのことで、ぶっちゃけ肝系苦手な筆者でしたが、一口食べてみるとクセのない美味しさに感動!
さすがマスター!
しかも、気さくに「うちの店、最初入る時に勇気いったでしょう? ありがとうね〜」なんて気遣ってくれたり、お店のお客さんも「今日はうちに泊まっていきなよ!」と仰ってくれたり、アットホームなお店でいわきの人の温かみに触れられる楽しいひと時でした( ´ ▽ ` )ノ
そうこうしている間に、電車までの時間が残り10分!(毎度のことですね笑)ということに気づき、再び大慌てでお会計をして後ろ髪を引かれる思いでお店を後にしました。
再び、JRいわき駅から竜田駅に向かうと相馬方面にある原ノ町駅までの代行バスが運行しております。ちなみに、現在、常磐線下りは竜田で止まってしまっているため、相馬方面に向かうための公共移動手段は代行バスしかないようでした。
ということで無事に初日が終了し、原ノ町駅前にあるホテルに一泊して次の日を迎えることに。ホテルではある程度、明日の予定を決めつつ巡る場所の下調べをしつつ就寝。まさか次の日、朝からトラブルが発生してFacebookのコメントで助けていただくとは思いもしなかったです笑。
中編に続く!
おまけ
ちなみに、JRいわき駅から徒歩5分ほどの場所には、江戸時代に福島県浜通り南部を収めていた磐城平藩のお城跡の一部「磐城平城跡 塗師櫓石垣」が民家の立ち並ぶ一角にあるんです。今から400年以上も前の歴史的なものが普通にあるのに驚愕しました笑。
塩屋埼灯台いわき市平薄磯宿崎33
灯台参観料金 /中学生以上 200円/小学生以下 無料
灯台参観時間 /8:30〜15:30
0246-44-6545
ブレイク福島県いわき市平田町68
8:00~20:00
0246-22-3054
和楽 魚菜亭福島県いわき市平字白銀町2-10
17:00~23:30
0246-24-0045