いつだって「福島の桃」が食べたい! そんなあなたに「もも感」あふれる“独断”オススメ商品をご紹介
季節はもうすぐ春! 4月になれば、福島市内の果樹園は一斉にこのような様子に。
桜もきれいですが桃の花も可愛いですよね。筆者はなにげに桃の花見が趣味です(笑)。
でも、この花のほとんどは摘み取ってしまわないといけないんですよ。そうして「生き残った」花だけが、数か月後にあの大きくて甘くてジューシーな果物になってくれるんです。あぁ早く夏が来ないかな~♪
いや、夏まで待てない! 今すぐ桃を味わいたい! というワガママな方のために、今回は一年を通して入手できる「桃の加工品」をご紹介しましょう。
完熟生桃のおいしさを瞬間冷凍! パフェも絶品
桃の加工品と聞くと、桃ジャムや桃ゼリーなどを想像する方も多いのではないでしょうか。そうした加熱製品や桃フレーバーのお菓子は山のように存在していますが、今回のこだわりは限りなく「生」に近い桃。
ということで、こちらの商品。その名も「ももふる」です。
樹上で完熟させた桃をひとくち大にカットし、必要最低限の加工だけを施して、新鮮な果肉を瞬間冷凍した新感覚スイーツシャーベットです。
製造しているのは福島市内にある「株式会社ももがある」さん。社名にも桃愛があふれていますね。
まずはパックごと半解凍して、あのじゅわ〜とした果肉をそのまま楽しむのがオススメ♪
商品のホームページには「スイーツシャーベット」とありますが、これはやっぱり「桃」ですよ。しかも完熟ならではの濃厚な食感がたまりません。
外はまだ肌寒い季節に、あったかいお部屋で生桃をいただけるなんて、超贅沢な気分じゃありませんか。
その「ももふる」をアレンジした商品が、下の写真の「ももふる削りパフェ」。「ももふる」をかき氷のように削り、生クリームをトッピングしました。
かき氷と違い水っぽくならず、最後まで生桃の果肉感が楽しめるのが最高!
「ももがある」さんの直営店で一年中販売しているので、真冬だって食べられちゃいますよ♪
パフェの写真をよくご覧ください。使われている桃の色が2種類ありますよね?!
そう、「ももふる」の桃は1種類じゃないんです。
みなさん、桃の品種をいくつご存知ですか? え、白桃と黄金桃? うーん、あなたは残念ながら本当の桃の世界をまだご存じないようです。
福島で栽培されている桃の種類はなんと50種以上。
中でも主力の「あかつき」は甘さ抜群、福島県のPR努力もあり全国での知名度が上がってきていますが、その他の品種はあまり浸透していないのが現状……。
でもそれぞれ味や食感の特徴があって、いずれも甲乙つけがたいんですよ。
(詳しくは、福島TRIP桃博士、林智裕さんのこちらの記事もどうぞ)
桃の季節が始まる!おすすめしたい福島の桃20品種+2【評価ガイド付き】
桃ならどれも同じというなかれ。「ももふる」は品種ごとに厳選した果実を使用(スタンダードは7種ですが、ときに他の希少品種でつくられる場合もあり)し、冷凍だからこそ、本来なら収穫時期の違う品種でもいっぺんに食べ比べできちゃうんです。なんと贅沢な!
▲「ももがある」HPより▲
株式会社ももがある
福島県福島市田沢字木曽内前6-8
土・日・祝日
10:00〜17:00
024-547-3888(※商品の注文はオンラインショップのみ)
オンラインショップ:https://www.momogaaru.co.jp/shop/
12品種を搾り分けた桃ジュース。もちろんストレート果汁100%!
季節を問わず桃の味比べができるもうひとつの商品がこちら、菱沼農園さんの「のむもも」。
そのまんまのネーミングが示す通り、旬の果実をていねいに搾った果汁100%ジュースです。桃のエキスが詰まった果汁をひとくち口に含めば、なんとも幸せな気分に♪
そして、ただの桃ジュースではない「のむもも」のすごさは、なんと12もの品種ごとに搾り分けるというバリエーションの豊かさ! 自ら20種類以上の桃を育てている農家さんならではのラインナップです。
しかも品種ごとの味わいの特徴がひと目でわかる「甘み」「香り」「コク」のチャート付きなので、お好みで選べます。だって、これだけあったら目移りしちゃいますもんねー。筆者はまだ全種制覇していませんが、ホントに味も舌触りも違うんですよ。
個人的な好みは……あ、ナイショにしておきます(笑)
菱沼農園
福島県福島市飯坂町湯野字窪田8
日曜日(季節によって他にも休日あり)
9:00-17:00
024-542-5015
オンラインショップ:https://hishinumanouen.stores.jp/
ちなみに、福島駅西口にある福島観光物産館のラウンジで提供している「桃のスムージー」にも、菱沼農園さんの「のむもも」と冷凍桃が使用されています。見た目は地味ですが、果物だけの優しい甘さでめちゃウマ。こちらも一年中飲める生桃商品です♪
(※観光物産館では、記事で紹介した全商品を購入できます。ただし品切れの場合もあるので、詳しくは以下の公式サイトにてご確認ください)
福島県観光物産館
福島県福島市三河南町1-20 コラッセふくしま1F
9:30~19:00
024-525-4031
昭和生まれの筆者が福島に越してきた最初の頃、桃ジュースといわれてまず思い出したのは、子供の頃に飲んだ甘くてトロトロの缶ドリンクでした。あれはあれで美味しかったのですが、大人になってからはなんとなく遠ざかっていたのです。
ところが、福島の農家さんが作っている100%桃ジュースは、私の記憶とはまったく異なる飲み物でした。
県産桃のジュースはもちろん「のむもも」以外にもたくさんありますので、生産者さんごとの飲み比べもぜひどうぞ!
以下はほんのその一部です。
▲畠農園/もも「あかつき」ジュース(福島市)▲
https://sites.google.com/a/hata-nouen.com/top/juice
▲大野農園/ももジュース(石川町)▲
http://oononouen.shop-pro.jp/?pid=80501525
▲JAふくしま未来/福島 桃の恵み▲
https://www.ja-f-mirai.or.jp/product/?sextiary10
ほかにもまだまだたくさんあるので、お気に入りの一品をぜひ見つけてくださいね♪
スイーツだけじゃない、目からうろこの桃メニュー!
さて、最初にちょっと触れた通り、冷凍やジュース以外の桃加工品のバリエーションは他にもた~くさんあります。
ドライ桃、桃ジャム、桃コンポートなど果肉が残っているものから、桃アイス、桃プリン、桃パイに桃ようかんまで、枚挙に暇がありません。
▲玉羊羹で有名な玉嶋屋さんの「桃ようかん」はホントに桃のフレーバー。写真だとわかりにくいですが、桃の形をしています!▲
こうしてみると、みんなスイーツ系ですよね。
桃って甘いから当たり前? いえ、実は他の食べ方も進化しているんですよ。最初にご紹介した「ももふる」を製造している「ももがある」さんでは、こんな商品もつくっています。
そうです、桃のピクルス(甘酢漬け)です。
最初は「えっ?」と思った筆者ですが、一度食べたらやみつきに。チーズと合わせたらワインにぴったりなんですよ〜。この美味しさは食べた人にしかわかりません。
実はこの「ももぴくるす病」にかかった方は数多いようで、ついにテレビでも紹介されて大人気商品となっているもようです。
チーズと桃が合う、といえば……、そうです、桃ピザです。
桃をトッピングしたピザを提供しているお店はいくつかありますが、その中から福島県の北端、皇室献上桃で知られる桑折町(こおりまち)にある「PIZZASTA(ピザスタ)」をご紹介しましょう。
窯焼きナポリピッツァがいただける「PIZZASTA(ピザスタ)」さんの看板メニューは「ピザヨーチエン」。季節ごとに変わるオリジナルな果物トッピングがとっても楽しみなんです。もちろん夏のトッピングフルーツは……桃! あぁ写真を見るだけでよだれが……(笑)この桃トッピングピザは通年というわけにいきませんが、ぜひ季節になったら桃とチーズのマッチングを試してみてくださいね♪
PIZZASTA(ピザスタ)
福島県伊達郡桑折町大字下郡字下郡前5-2
月曜日(祝日の場合営業、翌日休み)
11:00~15:00(L.O.14:30)、17:30~20:00(L.O.19:30)
024-572-3217
まとめ
フルーツ王国、福島。果物はどれも旬の時期に生をいただくのが一番! ではありますが、その旬がとても短いのも果物の宿命です。特に桃は最盛期が短く日持ちがしないため、生食できるのは夏の一時期だけ。でも、今回ご紹介したような加工品のおかげで、私たちはいつでも桃を楽しめるようになりました。
一方で農家さんにとっても、収穫期を長くするための多品種栽培のほか、ロスを少なくするための加工品や新しい食べ方の開発はとっても大事なんですね。
というわけで、旬の季節には生で、その他の季節はバラエティ豊かな加工品で、福島の桃を一年中お楽しみください。
今回ご紹介した商品以外にも魅力的な県産桃の加工品がたくさんありますので、ぜひ桃の国・福島へどうぞ!
▲こちらは若桃の甘露煮(伊達市のあぶくま食品さん)▲
花を摘むのと同様、若いうちに摘み取ってしまう果実を利用したもの。一見酸っぱそうに見えますが、食べてびっくりの美味しさですよ!