歴史に思いを馳せながら巡る一泊二日旅。会津を満喫できるモデルコースはコレ!
福島旅行といえば、会津と考える方も多いと思います。東日本大震災以降、減少していた観光客もほぼ元に戻り、修学旅行生や海外の方々など、全国各地から観光客が訪れています。歴史の深い会津には、魅力的な観光スポットが満載! おいしいグルメも見逃せません。
今回は、一泊二日の会津旅のモデルコースを紹介していきたいと思います。
1日目
会津若松市のシンボル「鶴ヶ城」(若松城跡)
会津といえば、真っ先に思い浮かぶのが「鶴ヶ城」。戊辰戦争の際、籠城約1ヵ月の激しい攻防戦に耐え抜いた名城です。日本で唯一の赤瓦天守閣であり、国指定史跡にもなっています。
このお城は、会津若松市のシンボル的存在。そして、福島県民のほとんどが一度は訪れたことがあるはず。天守閣に登れば、市内のほぼ全景と思われる範囲まで見渡すことができます。
また、敷地内は公園になっていて、広さは東京ドーム6個分なんだとか!
春はたくさんの桜が見る人の目を和ませ、冬は雪に覆われたモノトーンの姿が唯一無二の存在感を醸し出します。その四季折々の景色を眺めながら、市民の憩いの場として、鶴ヶ城は今も美しく荘厳に存在しています。
鶴ヶ城
会津若松市追手町1-1
大人410円、小中学生150円
無休
天守閣 8:30~17:00(最終入場16:30
0242-27-4005(一般財団法人 会津若松観光ビューロー)
会津のグルメを堪能
会津といえば、ソースかつ丼、馬刺し、こづゆなどがありますが、今回は会津の郷土料理のひとつ “田楽(でんがく)” をご紹介します。
鶴ヶ城からほど近い七日町に場所を移動しましょう。
なお、会津若松市内の観光には「まちなか周遊バス」が便利です!
お目当ての「満田屋(みつたや)」は、会津若松のメインストリートにあります。江戸時代末期に創業した味噌蔵を改装した立派な店構えです。
こんにゃく、しんごろう餅、身欠ニシンなどに、秘伝の味噌だれを塗って囲炉裏で一つひとつていねいに焼き上げます。華やかさはあまりないかもしれませんが、じっくりていねいに焼いて食べる田楽って、会津の人の気質に似ていません?
おすすめは「みそ田楽コース」(1,400円)。程よい甘さの味噌と香ばしい香りが食欲をいっそうかきたてます。一つ食べれば、焼きたてのおいしさに驚かされるはず。ゆったりとした空間の中、おいしい田楽をほおばり、至福の時を過ごしてください。
満田屋
会津若松市大町1丁目1-25
1月~3月は毎週水曜日 4月~12月は第1・2・3水曜日
※祝祭日の場合は営業
10:00~17:00
0242-27-1345
会津に来たからにはやっぱり「ソースカツ丼」は外せないな~という方は、「とん亭」はいかがでしょう。
米は会津のコシヒカリ、豚肉は福島特産品エゴマ豚を使用し、さらに器は会津漆器と徹底した地産地消にこだわる老舗です。ボリュームのあるエゴマ豚のカツと自家製のソースは抜群の相性! また、会津ブランドの馬肉(さくら肉)を重ねて揚げたソースカツもオススメです。
その他、ソースカツ丼がおすすめのお店はこちらをご覧ください。
関連記事:【王道からデカ盛まで!】会津若松の名物ソースカツ丼でオススメしたい名店9選
作家の一点ものが揃う「会津ブランド館」
さて、満田屋から少し歩いたところにある「会津ブランド館」をのぞいてみましょう。スタイリッシュでとてもステキな外観なので、すぐに見つけられると思います。ここは世界に一つだけの会津土産が売っています。
店内に入ると、会津地方17市町村の特産品や作家さんの作品など、限定商品がたくさん!ここで注目して欲しいのが、作家さんの作品です。会津を感じさせる素材やモチーフを使った品々が、どれも本当にかわいらしくて、見ているだけで興奮しちゃいます。
その土地ならではのものっていいですよね~。どれも微妙に違うので、自分だけのお気に入りを見つけるのも楽しいですね。また、人とちょっと違ったお土産を買いたい方にもおすすめです。
観光客だけでなく、地元の方からも愛されるこのお店。2階にはカフェもあるので、買い物後はここでほっと一息つけますよ。
その他、会津若松観光の関連記事は以下をご覧ください。
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会津若松の奥座敷「東山温泉」でゆったり
そろそろ宿の方に向かってみましょう。
約1300年前の歴史がある「会津東山温泉」は、会津若松から車で10~15分の近さ。まちなか周遊バスや宿の送迎などが利用できます。硫酸塩泉のサラリとした湯は、打ち身や傷に効能があるといわれ、江戸時代には会津藩の湯治場としても栄えた名湯。
いくつもの温泉旅館がありますがここでは「原瀧」をご紹介します。
原瀧は自家源泉を所有し、100%源泉かけ流しの露天風呂が自慢の宿。貸切展望風呂は全4室あります。自然滝「原滝」を眼下に臨み、せせらぎに癒されながら過ごすことができます。四季折々の美しさに惹かれて、リピートするひとも多いんだとか。
そして、この宿の目玉となるのが「川床」。目の前に自然滝と清流が迫るダイニング会場で、食事をとることができます。贅沢な気分が味わえ、旅がちょっとリッチなものになります。春夏の期間のみ利用が可能(完全予約制、日帰り利用も可)。旬のおいしいところをいただけるお品書きにも期待できますよ。
また、川床を利用しない場合は、温かいかまど料理や焼きたての郷土料理の炭火焼きが楽しめ、そちらも好評です。
ほかにも東山温泉には、創業明治6年(1873年)、今では再現不可能な木造建築といわれ、国の登録文化財の第一号に選ばれている老舗旅館「向瀧」もあります。
関連記事:時間という概念を忘れさせてくれる大人の隠れ家 会津東山温泉「向瀧」
2日目
江戸時代の面影を残す茅葺き屋根の町並みで有名「大内宿」
二日目は、会津に来たらやっぱり外せない「大内宿」。以前の記事はこちらから。
関連記事:大内宿が120%楽しめる! 観光にピッタリな見どころまとめ
大内宿は、江戸時代に会津若松城下と日光今市を結ぶ会津西街道(下野街道)の宿場町として栄えました。現在も当時の面影そのままに、茅葺屋根の民家が街道沿いに約1km連なり、多くの観光客が訪れます。現在は、国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定され、地元の方々が大切にメンテナンスを行っています。
約30軒のお土産屋やお食事処が軒を連ねる大内宿。賑やかで、なんだか本当に江戸時代の宿場町に来たみたい。
ここで有名なのが、高遠そば(ねぎそば)。お椀の上に一本ねぎがど~ん!見た目のインパクト強めです。
上に乗っている一本ねぎを箸代わりに使って食べるんですよ!この食べ方は昔から伝わる会津地方の伝統で、婚礼などのおめでたい席で子孫繁栄を願って行われたそうです。
そして、大内宿といえばこの景色!
この写真、よく見かけるアングルですよね。入口から一番奥まで進み、石段を登るとこの見晴台があります。ここが一番のフォトスポットです。
夏には半夏まつり、冬には雪灯籠に照らし出される幻想的な雪まつりなどが行われ、観光客は年間100万人以上!
みなさんも一度、足を運んでみませんか?
最寄り駅の会津鉄道「湯野上温泉駅」は、全国的にもめずらしい茅葺き屋根の駅舎で知られており、東北の駅百選にも選ばれています。
追加コース1:喜多方ラーメンも食べたい方、必見!!
車移動の方、時間に余裕のある方は、もう一か所。喜多方に行ってみましょう。
喜多方ラーメンの本場で、一杯食べてから帰ってもいいじゃないか、人間だもの。
とはいえ、喜多方はラーメンの名店が多いので、紹介するほうも迷うんですよね……。
今回は王道の中から1件ピックアップしますね。
「坂内食堂」はどうでしょう?このお店は朝ラーもやっています。移動距離は多くなってしまいますが、大内宿の前に行ってもいいかもしれません。おいしいラーメンのために!
関連記事:朝からラーメン!?喜多方の“朝ラー”でオススメのお店5選
支那そばが税込650円は、安いですよね。透明感のある塩味のスープに、中太の縮れ麺。少し厚めに切られた小ぶりなチャーシューは、トロリとしながらもしつこくない味。やっぱり本場は安くて、うまいな~!
この勢いで、食いしん坊さんは喜多方ラーメンの食べ比べの旅に変更してもいいかも……。
追加コース2:奇岩が並ぶ「塔のへつり」
午前中のうちに大内宿に着いたら、自然の好きな方は「塔のへつり」にも行ってみるのもいいかも。
関連記事:100万年の歳月を経て自然が作り出した造形物「塔のへつり」
会津の列車旅には「リバティ会津」もオススメ!
東京方面から会津旅行に来られる方は、浅草から乗り換え1回で会津若松まで来られる「リバティ会津」もオススメです。
「東武浅草駅」から会津鉄道「会津田島駅」まで乗り換えなしの直通で、1日4往復運行しています。また、会津田島駅から会津若松駅までは、乗り換えに無駄なく便利なリレー号が走っています。
東武浅草駅を9:00に出発すれば、会津若松駅には13:40分着。のどかな風景のなかを走る列車の車窓を楽しみながらの旅もまた魅力的です。
詳しくは会津鉄道のホームページをご覧ください。
【らぶ駅長】「らぶ駅長に聞いてみたシリーズ」配信中♪【4コマ漫画】
らぶ駅長に聞いてみた!最終回〜これであなたも会津鉄道通〜
「第2回〜特急リバティ会津とリレー号〜」https://t.co/tzee3rNAa8 pic.twitter.com/xyH8wCEujc— らぶ駅長【公式】 (@ashinomakionsen) September 19, 2019
冬の大内宿、おすすめです。関東からは東武特急リバティ会津に乗り、終点会津田島へ。会津田島で接続するリレー号に乗り換え、さらに約30分、湯野上温泉駅にて下車。そこからレトロバス猿游号に乗り約15分で大内宿です。野岩鉄道&会津鉄道の車窓の雪が深まる度にワクワク感が増します! #会津 #大内宿 pic.twitter.com/vxCNaJa2G4
— 多鳴鍵(たなけん) (@kuraaken) January 6, 2019
まとめ
会津地方は観光名所がたくさんあります。中でも絶対に行っておきたい定番スポットのモデルコースを作ってみました。女子ならきっと買いたくなる人気のおみやげもGETできるし、おいしいグルメも満載。情緒あふれる会津旅へ出かけてみませんか。