会津さざえ堂、世界的にみても珍しい構造なのはダ・ヴィンチが関係していた!?
スロープが感覚を狂わせる、いざ内部へ
内部は一本道で時計回りのスロープとなっているので、平行感覚が早くも失われていきます。また建物自体の年期はもちろん、天井も異様に低く圧迫感? といいますか、なんとも不思議。
お堂内は一度通ると同じ場所には戻れない、すれ違わない一本道。仏教の礼法「右繞三匝」に基づき、上りに一回転半、下りに一回転半し、合計三回転する構造になっています。
中央の柱には下り側を覗ける箇所もありました。
およそ一回転半昇れば最上階ですが、途中には会津若松の市街を一望できるの小窓(?)がありました。市内を一望できるシャッタースポットです。
あっという間に最上階に到達しますが、ここでちょっとビックリ笑。 天井はご覧の通り一面千社札だらけなんです。
元々、会津さざえ堂は阿弥陀如来を本尊とし西国三十三観音像(現在は「皇朝二十四孝」の額が取りつけられています。)が安置されていたので、参拝者は参籠の代わりに千社札を貼っていったそうです。手軽るに参拝できることから、当時の人々に大変重宝されていました。
そのため天井以外にも建物の至る所に千社札が張られています。
※現在は禁止されているので張ったりしないように!
そして、ここが分岐点です。この複雑な構造の肝となる部分。上りと下りを繋ぐ折り返し地点の“太鼓橋”と呼ばれており、ここを渡れば反時計回りで下りの斜路が続きます。
下りも一回転半すればすぐに出口へ。入り口の真裏に位置しています。 この不思議な建物が200年以上前から存在していたとはにわかに信じられませんね……。
出典:http://www.geocities.jp/aizu_sazaedo/pg06.html
ちなみに、こちらがさざえ堂の透視図です。上りと下りで全くすれ違わない構造は本当のようです。
また、会津さざえ堂の近くに気になる石碑も発見しました。 「天高し ピサの斜塔と さざえ堂」 俳人・成瀬 櫻桃子(なるせ おうとうし)が詠んだ句碑でした。確かにピサの斜塔にも似てる……のかもしれません。日本版・ピサの斜塔ってことですかね?