造り手の心意気を感じればさらにお酒が美味しい! 金水晶ツアー「稲刈り編」に参加してきた
造り手の顔を見て話を聞いて、さらに深まるお酒の味わい
さてさて、今回もここからが日本酒好きにはたまらない「本番」です♪
集会所のテーブルでみなさんをお迎えするのは、もちろん福島市唯一の地酒「金水晶」。それも最初から純米吟醸・純米大吟醸ですよ!! 贅沢すぎる! しかも茶碗で! (笑)
金水晶酒造店は、春の「全国新酒鑑評会」をはじめ「IWCインターナショナルワインチャレンジ」「福島県春季鑑評会」「福島県秋季鑑評会」「東北清酒鑑評会」などさまざまなコンクールで最高位の賞を受賞しています。
賞をもらうほどの酒だからおいしいに決まっている……のですけれど、金水晶の素晴らしさの基はそれだけじゃないと筆者は思うのです。
やっぱりそれは、造る人たちの心意気、なんですよ。
▲金水晶酒造店の斎藤美幸社長▲
5年前に東京からUターンして家業を継いだ斎藤美幸社長をはじめ、納得できる品質の酒しか絶対に出荷しない杜氏の菅野和也さん。他の酒蔵で杜氏を務めるも金水晶の姿勢に共感して転職した製造部長の鈴木恵美子さん。そして、サラリーマンから転身してこだわりの農業を営む丹野友幸さんら酒米生産者のみなさん。
▲製造部長の鈴木恵美子さんと杜氏の菅野和也さん▲
このツアーでは、彼らがどんな思いでこの地域に唯一残る酒蔵「金水晶」の酒造りに関わっているか、その技術やこだわりを含めてたっぷりと直接お話を聞くことができます。ランチ後には斎藤社長の司会による、酒造りと酒米作りのプロ同士の対談も行われ、みなさん真剣に耳を傾けていました。
発酵食品をふんだんに使った絶品ランチ!
そして日本酒にぴったりのランチは、福島駅近くの居酒屋「麦のはな」のご提供。実はここ、稲刈りを指導してくださった丹野さんご夫妻のお店なんです。丹野さんはほかにも水原糀店「醸し屋」を経営、その名の通り素材からこだわった発酵食品を作っておられます。
それではいただきます♪ 枝豆、ポテトサラダにさつま揚げ。どれも懐かしい家庭料理の味です。豚肩ロース味噌漬け焼の味噌はもちろん自家製。一見ふつうの冷ややっこは、なんと自家製大豆からの手づくりですって! やっぱり舌触りが違います。
そしてこちらも一見ふつうのおしんこですが、これも自家製の三五八で漬けたお野菜なんですよ。ちなみに、三五八(さごはち)とは塩と麹と米を3:5:8で混ぜ合わせたもの。福島ではおそらく糠よりも一般的な漬け床ですが、醸し屋さんの特製はさすが、なんとも言えないまろやかな味です。
▲こちらが会場でも販売されていた「醸し屋」さんの三五八▲
福島名物「円盤餃子」も登場! お酒がますます進みます。
この時点ですでにいい気分でお昼寝に入ってしまった参加者もいましたが(笑)、ツアーはこれからいよいよ金水晶の酒蔵に向かいます。