「日本で最も美しい村」に認定された飯舘村の限定商品 MADEBKO や一押しスポットをご紹介!
こんにちは。気づけば「道の駅シリーズ」担当の中川です。今回は、昨年8月にオープンして2年目を迎えた「いいたて村道の駅までい館」を中心に、相馬郡飯舘村をご紹介したいと思います(^o^)/
飯舘村が位置するのは阿武隈山地の北部。標高が高いので夏は涼しく、冬は真っ白な雪景色が広がる自然豊かな山村です。
「日本で最も美しい村」連合って聞いたことありますか?ただ景色がきれいということではなく、「人の営みが生み出した美しさであり、その土地でなければ経験できない独自の景観や地域文化を持つ村」をいうそうです。連合のホームページを見ると、審査を通過した加盟町村は現在、全国で60余り。福島県内にも3つあって、ひとつは磐梯朝日国立公園内にある北塩原村、もうひとつはあのマチュピチュの友好都市として知られる大玉村。そして最後のひとつが、ここ飯舘村なんです!
その飯舘の「独自の地域文化」を象徴するのが、道の駅の名前にもなっている「までい」という言葉。土地の方言で「丁寧に心を込めて」「手間暇を惜しまず」といった意味だそうで、農畜産業を中心とした村民の「までいな暮らし」、つまり飯舘流スローライフを表しているんですね。
花とべこ(牛)が迎えてくれる“までい”な道の駅
では、「道の駅までい館」に入ってみましょう。エントランスは木をふんだんに使ったあったかいデザインです。
中に入ると、「までい館」のシンボルともいえる天井いっぱいの花かごが出迎えてくれました。お花って実は農産物なんですよね。そのお花を村の新しい特産品とすべく、みなさん花卉栽培を絶賛推進中だとか。天井からの光が明るく差し込むこの空間、奥は軽食コーナーになっています。一年中こうやって花を愛でながらご飯が食べられるの、すてきです♪
館内は、軽食コーナーを挟んで左の物販スペース、右の農産物直売ホールに分かれています。食い意地の発達した筆者は、通常なら迷わず飲食コーナーから攻めるのですが、この日は村内の別のお店で絶品ランチ(あとでご紹介します^^)を食べたばかりだったので、まずは物販スペースへ。
この「までい館」限定商品といえば、これですよ。その名も「MADEBEKO(までべこ)」。
でもこれ、形は赤べこですけど色はなんとも柔らかな薄茶色。考えてみたら、牛の子どもってこういう色なんですよね。飯舘は以前、飯舘牛のブランド名で知られた畜産王国でしたが、約8年前の原発事故による全村避難で畜産業は大きな打撃を受けました。そのとき千葉県へ避難した飯舘牛の血を引く「までい牛」の子牛が、この「までべこ」のモデルだそうです。
実は筆者には赤べこ収集という密かな趣味があるのですが、ぜひコレクションに加えたかった小サイズ(1,080円)はあいにく売り切れ。ただでさえ全国で人気急上昇中の赤べこですからねぇ・・・しかたないか。次回の入荷を待ってリベンジ!(いつかな~)
そしてこちらは、飯舘村のキャラクター「イイタネちゃん」。飯舘村とつながっている、小さな小さな秘密の姉妹村「イイタネ村」で生まれた植物の妖精(性別不詳)だそうです。なるほど。説明書きの隣には、ヒョットコのお面を頭に載せた、ちょっとシュールなぬいぐるみの「イイタネちゃん」も座っていました(笑)。イイタネちゃんのドロップスやクッキーも道の駅限定ですよ。
陳列棚には、村産・郡産・県産の厳選商品に加えて、「日本で最も美しい村」連合の加盟町村の特産品も。棚の上には村民の笑顔の写真が並んでいます。
産直コーナーにはもちろん新鮮野菜+新鮮なお花もたくさん。
こちらは、村の名前を冠した「いいたて雪っ娘」かぼちゃ。このブランドかぼちゃを使ったスープやカレーなど加工商品もありましたよ。おいしそう♪
やっぱり軽食コーナーもチェックしておきましょうねw 軽食と書いてありますが、うどんありカレーありちゃんぽんあり、結構充実しています。筆者にとってはデザートタイムだったので、気になる「白いバニラコーヒーソフト」(450円)を注文しました。え、バニラだけどコーヒー?
とにかく盛りがいいのでまずびっくり。色は白いですが、一口食べるとたしかにコーヒーの香り!なぜかと聞けば、原材料の中にコーヒー豆を浸して香りを移すのだそうです。お味はふつうにおいしいバニラでしたw
そしてここにも「までべこ」が!^^
老舗ゑびす庵の人気ナンバーワン「五目うどん」が激うま!
さてさて、それでは筆者がこの日お腹を満たしたランチをご紹介しましょう。道の駅から車で10分ほど離れた集落の中にある、「ゑびす庵」さんです。
旅行会社であちこち添乗している友人から、ここのうどんは美味しい!と聞いていたんですよ。で、例によって朝食抜きで11時の開店直後に入店した筆者を入口で迎えてくれたのが、この看板。助かります。悩まなくていい。当然、第1位の五目うどん(950円)を注文です。
大正解でした。端的にいえば野菜炒めが上に載ってるうどん、なんですけど、自分、生まれてからこんなおいしい野菜炒めを食べたことがあるだろうか――と自問しましたよ。山盛りの五目野菜を制覇してたどり着いたうどんが、また噛むほどに味わい深し。自家製麺らしく太さが不ぞろいなところもまた良し。普段は残すつゆもほぼ飲み干して、ごちそうさまでしたm__m。第2位、第3位も楽しみだな!
宇宙を見上げながらマイナスイオン岩盤浴でリラックス~
休日の締めはやっぱりお風呂でしょう。飯舘村に天然温泉はありませんが、ドゴール鉱石というのを使った限りなく天然に近い日帰りお風呂があるというので、行ってみました。宿泊体験館「きこり」の中にあります。
”温泉通“の皆さんの中には「やっぱり天然じゃなきゃダメ」、という方もいるかもしれませんが、このドゴール・スパシステムを侮るなかれ。プラスイオンもマイナスイオンも名だたる天然温泉に引けを取らない値だそうですよ。まあ数字はともかく、入ってみればわかります。
露天はありませんが、窓の外には「あいの沢」という静かな池の景色が広がります。じっくり浸かればポッカポカ~(^^)
そしてそのポッカポカを維持したまま、となりの「イオラ」というお部屋に移動します。岩盤浴って超久しぶり~!トルマリンを敷き詰めたベッドに横たわって極楽モードに。
ドアが閉まって電気が消えると、なんと天井には宇宙が・・・!
枕もとのチューブから出てくる酸素を浴び、ヒーリングミュージックを聞きながらリラックスすること約25分。じんわりとかいたきれいな汗を再びお風呂で流して、あー爽快!(くーっビール飲みたい)ちなみに、イオラ岩盤浴は入浴も込みで700円(入浴だけなら300円)です。
ちなみに、お風呂から見えた「あいの沢」という池の周囲は、きもちのいい散策路になっています。春夏は緑、秋は紅葉、晩秋なら落ち葉を踏みしめながらのお散歩もオツなもの。ぜひ時間に余裕をもってお出かけしてみてください。
まとめ
筆者が数年前の冬にこの飯舘村を初めて通過したときは、一面の雪に覆われていました。「最も美しい村」連合のことは全く知りませんでしたが、なんてきれいなところだろう!と思ったのを覚えています。6年に及んだ全村避難の影響はまだ消えていませんが、静かな山間で人々が営む「までいな暮らし」は少しずつ戻ってきています。今回の訪問で雪景色はお届けできませんでしたが、凛とした美しさの真冬の飯舘もぜひ訪ねてみてくださいね。(ただしスノータイヤはお忘れなく!)
▲「日本で最も美しい村」連合ウェブサイトより飯舘村のページ▲
いいたて村道の駅までい館福島県相馬郡飯舘村深谷字深谷前12-1
0244-42-1080
10:00〜18:00(定休日:水曜日)
宿泊体験施設きこり福島県相馬郡飯舘村深谷市沢166-6
0244-42-1012
9:00〜18:00(電話受付時間)
ゑびす庵福島県相馬郡飯舘村飯樋町101
0244-43-2018
11:00〜15:00(定休日:火曜日)