いよいよ本番!草紅葉が色付く今がおすすめ、東北最高峰「燧ケ岳」と尾瀬沼で秋を感じよう
こんにちは chicoです。
この夏の思い出と言えば、東北最高峰の「燧ケ岳」に登頂したことです。燧ケ岳は福島県にある活火山で、至仏山とともに尾瀬を代表する山のひとつです。筆者が訪れたのは8月中旬、ちょうど1ヶ月が経ち尾瀬に秋の足音が聞こえてきたようです。
今回往路は福島県側から入る典型的な「御池コース」をチョイスしました。難易度は中程度ですが、トレイルが長く急登も続くため体力が必要とされます。
御池→広沢田代→熊沢田代→燧ケ岳→長英新道→尾瀬沼ビジターセンター→大江湿原→沼山峠
開放的な空間が広がる湿原エリア
雨上がりで少し滑る木道をしばらく進むと、岩多き道へと変わり、ここから急登が続きます。
歩みを進めること1時間半、1つ目の湿原、広沢田代に出ました。うっそうと木々の茂った道とは異なり、開放的でとても気持ちの良い空間です。
周囲に点在する池塘には、モウセンゴケやおたまじゃくしが見えます。急登で疲れた身体を、ほっこり柔らかな気分にさせてくれます。
しばらく歩き、振り返ると広沢田代の全貌が小さく見えました。
更に1時間程登ると、2つ目の湿原、熊沢田代に出ます。他より若干距離のある御池コースの特権は、この2つの湿原を通過できることです。
1つ目の湿原より更に大きく、風の抜ける空間です。緑の広がる大地に抱かれての休憩が、ここまでの疲れを癒やしてくれます。
おっ!蝶々さんも同行していましたか。
体力勝負の先に広がる世界
熊沢田代を過ぎるといくつもの沢を超え、大きな石がゴロゴロと転がるガレ場に出ます。
その先にはハイマツ地帯、トラバース(山の斜面を横断すること)、急登と体力勝負の道が続きます。
2つ目の湿原から約1時間半程で、俎板嵓(まないたぐら)に到着です。普段ならここで登頂!!・・・のはずですが、燧ケ岳にはピークが2つあります。
御池から登ると最初に現れるのが俎板嵓(まないたぐら2,346m)、その先に最高点の柴安嵓(しばやすくら2,356m)があります。
息つく暇なく足を進めること30分、今度こそ登頂です!
尾瀬を代表するもう1つの山「至仏山」は残念ながら雲に隠れていましたが、雲の切れ目からわずかに尾瀬ヶ原を覗くことができました。
復路は長英新道を通って、大江湿原の下流にある尾瀬沼を目指します。
左下に尾瀬沼、右に至仏山が望めるとても眺望の良いコースです。
計7時間弱のロングコースを無事完歩し胸をなでおろし、下山後は長蔵小屋の売店で喉を潤しました。
今この足で歩き終えたその山を、尾瀬沼越しに見上げる。感慨深いものがあります。
思いはせるも束の間、大江湿原から沼山峠のバス停まで更に1時間歩くのでした。
シャトルバス運行時間
4:30~16:50(5月~8月)
5:30~16:50(9月~10月)
シャトルバス料金(片道)
御池~沼山峠間 大人520円 小人260円
七入~沼山峠間 大人720円 小人360円
※御池~沼山峠間は規制対象のため、一般車は通行できません。シーズン中は30分毎に1本を目安として、有料のシャトルバスが運行されます。(片道約20分)
※乗用車でお越しの場合は御池に普通乗用車400台収容(24時間利用可)の駐車場(普通車1回1,000円)もあります。
まとめ
燧ケ岳は南会津郡桧枝岐村の尾瀬国立公園内にある山です。東北一の高さを誇り、日本百名山の1つに数えられます。天気が良い日は、山頂から尾瀬沼や尾瀬ヶ原の雄大な湿原と至仏山を眺めることができます。
季節の移り変わりを色濃く感じられる尾瀬、いよいよ草紅葉が色付いてきたようです。オレンジから茶色へと染まり、太陽の光で金色に輝くのが9月中旬からのちょうどこの時期。下旬からは周辺の山々も紅葉を迎えます。広葉樹が赤や黄色を身にまとい、針葉樹の緑がそれらを引き立てる。そんな秋の彩りをどうぞここ福島でお楽しみください。
ご来県こころより、お待ち申しております。
(2016/09/25大江湿原草紅葉)
尾瀬御池ロッジ福島県南会津郡檜枝岐村御池
0241-75-2350(総合案内所)
日帰り入浴も可(12:00~16:30)
山の駅御池休憩所8:00~17:00(休日6:30~17:00)
食堂11:00~15:30