【祝】福島の日本酒が前人未到の6年連続日本一!
福島の酒が、やっぱり、好きだっッ!!
はい、昨年の記事の二番煎じですね、すいません。でも本当は、二番煎じどころじゃないんです!
六番煎じで、史上初なんです!!!
何をそんなに興奮しているのかって、そりゃもう。今日発表された全国新酒観評会で、福島県の酒が昨年に続いて金賞受賞数日本一。これでなんと、新酒観評会の歴史上初となる、6年連続日本一!という前人未踏の大記録が達成されたんですよ!
全国新酒観評会の狭き門
金賞がどのくらいすごいかというと、たとえば今回の観評会での全国からの出品点数は【850点】。これは、一つの蔵からは原則一品しか出品出来ないという厳しいもので、各酒造が造った酒の中からそれぞれ最高の出来のものだけを厳選しての出品となります。
つまり、ここに集った850点の全てが、日本中の蔵から集められた、それぞれの酒蔵にとっての最高の一品です。その中から「入賞」となったのは【421点】。全体の約49.5%であり、集められた最高の酒の半分以上が落とされてしまうのです。そんな……もったいない……。
しかし、これですらまだ「入賞」。その入賞酒のうち特に成績が優秀と認められた酒が「金賞」という評価を受けます。その割合は毎年、全体の出品酒のうち約25%前後。今年の金賞受賞数は、全国で【232点】で、全体の約27.2%でした。
以下、受賞した銘柄と酒蔵
福島県(入賞31点、金賞19点)
【金】・・・金賞受賞
- 「金水晶」有限会社金水晶酒造店【金】
- 「千駒 大吟醸」千駒酒造株式会社
- 「廣戸川」松崎酒造店【金】
- 「笹の川」笹の川酒造株式会社
- 「雪小町」有限会社渡辺酒造本店【金】
- 「さかみずき」たに川酒造株式会社
- 「あぶくま」有限会社玄葉本店
- 「三春駒」佐藤酒造株式会社【金】
- 「藤乃井」有限会社佐藤酒造店
- 「東豊国」豊国酒造合資会社【金】
- 「人気一」人気酒造株式会社【金】
- 「奥の松」東日本酒造協業組合【金】
- 「京の華」合資会社辰泉酒造
- 「会津中将」鶴乃江酒造株式会社【金】
- 「名倉山」名倉山酒造株式会社【金】
- 「嘉永蔵大吟醸」末廣酒造株式会社 嘉永蔵
- 「会津宮泉」宮泉銘醸株式会社【金】
- 「弥右衛門」合資会社大和川酒造店【金】
- 「大和屋善内」有限会社峰の雪酒造場
- 「会津吉の川」合資会社吉の川酒造店
- 「会津ほまれ」ほまれ酒造株式会社
- 「笹正宗」笹正宗酒造株式会社【金】
- 「國権」國権酒造株式会社【金】
- 「開當男山」渡部 謙一
- 「田島」会津酒造株式会社【金】
- 「自然郷」合名会社大木代吉本店
- 「榮四郎」榮川酒造株式会社 磐梯工場【金】
- 「萬代芳」合資会社白井酒造店【金】
- 「學十郎」豊国酒造合資会社【金】
- 「一生青春」曙酒造合資会社【金】
- 「又兵衛」合名会社四家酒造店【金】
重ねて言いますが、そもそも出品されている全ての酒が、蔵から一品しか出せない、各蔵元にとっての最高の酒です。その全てが、美味しくないはずがないのです! ましてや近年は日本酒の研究が全国的により進み、技術も設備も向上しています。しかも消費者の味覚や知識もそれに合わせて豊かになってきており、非常に高度な世界となっています。
今の日本酒の世界では、昔ながらの日本酒「らしさ」を感じさせる伝統的な味わいはその良さがより引き出される一方、同じ日本酒でもまるで果実の香りを詰め込んだかのようなフルーティな酒もしかり、ニューウェーブといわれる新しい味わいや個性に挑戦した(しかもめちゃくちゃおいしい)希少な酒が、マニア垂涎の品として全国たくさんの蔵で日々生まれているんです。
つまり、福島に限らず今の日本酒の世界はかつてない程にレベルが高く、多様な味わいの宝庫となっているのです! 日本酒はちょっと悪酔いしそうで……なんてのは、もうとっくの昔の話で、良質なお酒は、酔いも良質。今の日本酒は、知れば知るほど面白い世界なんですよー?
日本酒全体のレベルや「文化」としての広がりは昔以上。その魅力は少しずつですが、世界へも知られはじめてきています。改めて今、そうした群雄割拠と化したハイレベルなお酒の中で金賞を取ることがどれだけすごいことなのか、そしてどれ程難しいことなのかを想うと、福島の酒の金賞受賞数6年連続日本一というのは本当に驚きますね……。
しかもおまけで加えると福島の酒はこの13年間以上の間、金賞受賞数が1位と2位しか取っていないという圧倒的な実力の持ち主なんです。これはもはや福島は世界一の日本酒どころと言っても決して過言ではなく、昨年も言いましたがワインでいうところのボルドーやブルゴーニュに相当するとまで言えましょう!
もっとも、その実力の割に、あまり一般にはその価値が知られてないのが悲しいところです。たとえばお酒だけでなく、その日本酒の原料となるお米でも福島は全国屈指の良質な産地であり、こちらも簡単には取得できない特Aという最高評価の米を量産しています。
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県内の会津の米はその特A取得回数が新潟の魚沼に次いで全国2位なのにあまり知られておらず、米の価格は震災前から全国と比べてかなりお安め……。お酒もお米も、実力がもっと正当に評価されるようになってもらいたいなぁ。
などと、しんみりしてる場合じゃないですね! これから先は、良くなる一方に決まってます! それになにしろ、お祝いの日です! みなのもの、杯を手に! 今宵は祝杯をあげるのです!!(*´▽`*)ノシ
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